KUBOYA Blog

整体院ホームページ制作で失敗しない方法|集客・信頼につながるデザインと構成とは?

2025-06-05

監修:久保谷 太志

経済産業大臣認定 中小企業診断士 / Web制作ディレクター

整体院のホームページ制作

はじめに|整体院の集客におけるホームページの役割とは?

整体院の経営において、ホームページの存在はもはや必須となっています。かつては「口コミ」や「看板」が主な集客手段でしたが、スマートフォンの普及とともに、来院前にGoogle で検索して比較する時代へと変化しました。

「○○ 市 整体」「腰痛 整体院 おすすめ」といった検索キーワードで、自院のホームページが上位に表示されているかどうかは、集客数に直結する重要な要素です。実際、検索結果の 1 ページ目に表示されない整体院は、存在していないのと同じと言っても過言ではありません。

また、ただ存在するだけでは意味がありません。訪れたユーザーに対して、

  • どんな症状に対応できるのか
  • どんな人が施術してくれるのか
  • 料金やメニューは明確か
  • 安心して通える雰囲気か

といった情報が、わかりやすく・信頼感を持って伝えられるかどうかが、来院につながるかの分かれ道になります。

特に整体業界では、同じエリアに複数の院が存在し、差別化が難しい業種でもあります。その中で選ばれるためには、他院との違いや自院の強みを的確に伝えるホームページの構成とデザインが不可欠です。

さらに、最近では「LINE 予約」や「Google マップとの連携」など、ユーザーの利便性を高める機能も求められるようになってきました。つまり、ホームページは単なる“名刺”ではなく、集客・信頼構築・差別化・利便性のすべてを担う“営業ツール”と考えるべきです。

この記事では、整体院が失敗しないホームページ制作を行うために必要なポイントを、構成・デザイン・SEO・費用・制作会社選びの観点から総合的に解説します。
**「ホームページで集客できる整体院」**を実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

1. 集客できない整体院ホームページの特徴

ホームページを持っていても、**「問い合わせが来ない」「アクセスはあるのに予約につながらない」**といった悩みを抱える整体院は少なくありません。ここでは、集客につながらないホームページによく見られる特徴を 4 つ紹介します。

1-1. スマホ対応していない

現在、整体院を探すユーザーの8 割以上がスマートフォン経由で情報収集をしています。にもかかわらず、PC 向けのレイアウトをそのまま流用していると、文字が小さく読みにくかったり、ボタンが押しにくかったりと、ユーザー体験が著しく低下します。

Google もモバイル対応を重視しており、スマホ非対応のサイトは検索順位でも不利になります。つまり、スマホ対応していないだけで、「見てもらえない」「選ばれない」状態に陥ってしまうのです。

1-2. 強みやメニューが伝わらない

整体院のホームページで最も重要なのは、**「この院に通うと、どんなメリットがあるのか」**を明確に伝えることです。にもかかわらず、

  • 施術内容の説明が曖昧
  • 他院との違いが示されていない
  • 「腰痛改善」「肩こり対応」などのキーワードが散見されない

といったケースが多く見受けられます。結果として、ユーザーは**「何が得意な整体院なのか分からない」**と感じ、離脱してしまうのです。

1-3. CTA(予約導線)が弱い

ホームページは予約や問い合わせにつなげることが目的です。そのためには、予約ボタンや LINE 連携、電話ボタンなどの CTA(Call to Action)の設計が重要になります。

  • CTA ボタンが目立たない
  • ページ下部にしか設置されていない
  • スマホでタップしにくい場所にある

このような設計では、ユーザーが「予約しよう」と思った瞬間を逃してしまうことになります。予約導線は、「常に画面上にある」「目立つ色で配置されている」ことが理想です。

1-4. 検索で上位に表示されない(SEO 未対策)

いくら魅力的なホームページを作っても、検索結果に表示されなければ存在しないのと同じです。実際に、「○○ 市 整体」「腰痛 整体院」などのキーワードで検索されたときに、自院のページが 1 ページ目に出てこない整体院は多数存在します。

SEO(検索エンジン最適化)対策がされていないと、以下のような問題が生じます。

  • タイトルタグやディスクリプションが適切でない
  • H1〜H3 の見出し構成が不自然
  • コンテンツが薄く、キーワードが入っていない

検索に強いホームページを作るには、ターゲットキーワードの設計と、構造的なマークアップ、そしてユーザーに価値ある情報を届けるコンテンツが必須です。


集客できないホームページには、共通する欠点があります。逆に言えば、これらを一つひとつ改善するだけで、問い合わせや予約の数は大きく変わる可能性があるのです。次章では、集客できるホームページの具体的な構成と設計について詳しく解説していきます。


整体院のホームページ制作なら、【株式会社 KUBOYA】にご相談ください!

ホームページ制作のイメージ 👉 (株)クボヤ:ホームページ制作の詳細はこちら


2. 集客につながる整体院サイトの構成

整体院のホームページは、単に情報を掲載するだけでは不十分です。ユーザーにとって「信頼できる」「ここに行きたい」と感じさせ、スムーズに予約へと導く導線設計が求められます。ここでは、集客に直結するホームページの基本構成について解説します。

2-1. ファーストビューに院の強み+予約導線を

ユーザーがホームページにアクセスして**最初に目にするファーストビュー(画面上部)**は、最も重要なエリアです。ここで興味を引けなければ、離脱されてしまう可能性が高くなります。

効果的なファーストビューに必要なのは以下の 3 点です。

  • キャッチコピーで院の強みを一言で表現(例:「産後骨盤矯正専門」「腰痛改善に特化」など)
  • 魅力的なビジュアル(施術中の写真や院内の様子)
  • 明確な予約導線(LINE 予約・電話ボタン・予約フォーム)

特にスマートフォンでは予約ボタンがすぐ押せる位置にあることが重要です。「今すぐ予約」「LINE で簡単予約」などのアクションを促すボタンを常時表示させることで、機会損失を防ぎましょう。

2-2. メニュー紹介・料金・施術の流れを明確に

ユーザーは初めての整体院に不安を抱えています。そんな不安を解消するには、以下の情報をわかりやすく整理して掲載することが効果的です。

  • 提供メニュー(整体/骨盤矯正/美容整体など)の種類と特徴
  • 施術時間・料金の明示
  • 初回から施術完了までの流れ(カウンセリング → 施術 → アドバイス)

この 3 つの情報が整っていないと、ユーザーは「自分に合っているか」「料金はいくらかかるのか」が分からず、予約に踏み切れません。特に料金は“明朗会計”であることが信頼の第一歩となります。

2-3. ビフォーアフター・お客様の声で信頼感アップ

整体院は“効果”が非常に重要視されるサービスです。そのため、実際の変化やお客様の感想を視覚的・客観的に示すことが集客には大きな効果を発揮します。

  • ビフォーアフターの写真(例:姿勢・骨盤の変化)
  • 来院者の声(症状・通ったきっかけ・改善内容)
  • 動画インタビューや口コミ掲載

これらの情報は、「本当に良くなるのか?」と迷っている見込み客の不安を解消し、安心感を与える材料になります。必ず複数人分を掲載し、定期的に更新しましょう。

2-4. よくある質問・アクセス情報・地図の掲載

どれだけサービスが良くても、予約前に抱える疑問が解消されないとユーザーは動きません。そのため、事前によくある質問をまとめて掲載しておくことが大切です。

  • 施術は痛くないか?
  • 保険は使えるか?
  • どれくらいのペースで通えばいいか?
  • 子ども連れでも来院可能か?

さらに、「アクセス情報」も明確にしておきましょう。

  • 最寄り駅・駐車場の有無
  • Google マップの埋め込み
  • 営業時間や定休日の記載

**「行き方が分からない」「駐車場がないかもしれない」**といった不安を排除することで、来院への心理的ハードルを下げられます。


ユーザーの不安を取り除き、「自分に合っている整体院だ」と感じてもらえるホームページ構成こそが、集客につながる最大の鍵です。次章では、実際に来院を促す文章(コピー)や写真の使い方について解説していきます。

3. 信頼される整体院デザインのポイント

整体院のホームページは、単なる情報の羅列ではなく、**信頼感や安心感を与える“オンラインの第一印象”**です。見た目のデザイン一つで、「ここは通いやすそう」「優しそうな先生だな」と感じてもらえるかどうかが大きく変わります。

ここでは、信頼を得られる整体院のデザインに必要なポイントを詳しく解説します。

3-1. 柔らかく落ち着いた配色・フォント選び

整体院に求められるイメージは「安心・リラックス・清潔感」。その印象をデザインで伝えるためには、配色やフォントの選定が非常に重要です。

  • 配色はパステル系・アースカラー・ナチュラルカラー(ベージュ・ライトグリーン・ブルー系など)が ◎
  • 原色やネオンカラーは避け、目に優しく落ち着きのある色調を基調に
  • フォントは明朝体や手書き風ではなく、ゴシック系の読みやすい書体がおすすめ
  • 行間・余白も十分に取ることで、全体にゆとりのある印象を与える

初見ユーザーがストレスなく情報を得られる設計が、滞在時間や予約率にも直結します。

3-2. 院内・施術風景など清潔感のある写真

写真は「言葉以上に多くを語る」重要な要素です。特に整体院のように身体に触れるサービスでは、“清潔感”と“誠実さ”が問われます

  • 実際の施術風景(先生の笑顔・患者のリラックスした様子)
  • 院内の様子(施術ベッド・受付・待合スペース)
  • 外観(初めて来る人が迷わないように)

スマホで撮った暗い写真では信頼性が下がってしまうため、できればプロカメラマンによる撮影をおすすめします。光の入り方・構図・画質は、ユーザーに与える印象を大きく左右します。

3-3. 院長紹介・資格表示で安心感を演出

誰が施術するのかが明確であることは、初来院の不安を和らげるうえで非常に重要です。院長の人柄や専門性が伝わるプロフィール欄は欠かせません。

  • 顔写真(自然な笑顔がベスト)
  • 経歴・出身校・所属団体などの記載
  • 所有資格(柔道整復師・整体師など)を具体的に表示

さらに、「なぜこの仕事をしているのか」「どんな思いで患者に向き合っているのか」といった想いを語るメッセージも加えると、共感を得やすくなります。

3-4. 他院と差がつくデザインとトーンの工夫

地域には多くの整体院が存在するため、他院との差別化をデザインでも演出することが大切です。

  • ターゲット層に合わせたトーン(女性向け・シニア向け・スポーツ特化など)
  • ロゴやアイコンに個性を出す
  • 写真だけでなくイラストや図解を使うことで、視覚的な親しみやすさを演出
  • 各セクションに**“一言キャッチ”**を添えて、読み飛ばし防止+共感を促進

差別化といっても奇抜さではなく、あくまで「誰に向けた、どんな想いの整体院なのか」を的確に伝えることが鍵です。


整体院のホームページは「自院のブランディング」の土台であり、デザインはその入口です。信頼を築くための要素を丁寧に整えることが、予約率を高める最短ルートと言えるでしょう。

4. 成果を出すための機能設計

どれだけ見た目が洗練されたホームページでも、ユーザーが使いにくければ予約にはつながりません。実際の集客成果を生み出すためには、機能面の設計が極めて重要です。

整体院のホームページに必要な機能は、ユーザー視点に立って「予約のしやすさ」「情報の分かりやすさ」「信頼性の補完」ができるかにかかっています。ここでは、成果を出すための必須機能とその理由を解説します。

4-1. スマホ最適化(レスポンシブデザイン)

スマホで情報を検索する時代において、モバイル対応していないホームページは致命的です。Google もモバイルファーストインデックスを採用しており、スマホ表示が最優先で評価されます。

  • 画面幅に応じて最適表示されるレスポンシブデザインは必須
  • スマホではボタンを大きく、タップ操作しやすい UI 設計に
  • フッターやヘッダーに常時表示の「予約」ボタンを設置することで CV 率が向上

ユーザーが迷わずスムーズに行動できるデザインが、コンバージョンを生みます。

4-2. 予約フォーム・LINE 予約の導線改善

ホームページの最大の目的は「来院のきっかけをつくること」。そのために、予約機能は“導線の太さ”が命です。

  • 予約ボタンはファーストビューとページ下部の両方に設置
  • フォーム入力は最低限(名前・希望日時・連絡先のみなど)
  • 若年層や主婦層を意識するなら、LINE 予約との連携は特に効果的
  • 予約完了後に自動返信メールを送ることで、安心感をプラス

導線を 1 つに絞るよりも、「電話」「LINE」「フォーム」など複数の選択肢を明示することがユーザビリティ向上につながります。

4-3. 自動カレンダー・空き状況の表示

予約を取りこぼさないためには、「この日空いてるかな?」という不安を解消する情報設計がカギとなります。

  • 外部ツール(Google カレンダーや Air リザーブなど)を埋め込み、 リアルタイムで空き状況が分かるようにする
  • 定休日・診療時間・臨時休診なども、カレンダー上で明示

特にリピーターや忙しいビジネスパーソンにとって、予約の手間を減らす仕組みがあるかどうかは、再来院率に直結します。

4-4. Google マップ連動・SNS 連携

地域密着型の整体院では、「近所の整体院」としての認知が成果を左右します。そこでGoogle マップとの連動と SNS 活用が欠かせません。

  • Google ビジネスプロフィールと連携し、マップで上位表示を狙う(MEO 対策)
  • アクセス情報には店舗名・住所・電話番号・営業時間を統一して掲載
  • Instagram や LINE 公式アカウントと連携し、日常の発信や空き情報を可視化

SNS とホームページは役割が異なりますが、相互リンクや情報共有を行うことでユーザーとの接点を広げ、信頼性を高めることが可能になります。


機能面を「ただ追加する」だけでは不十分で、ユーザー目線で“使いやすさ”を徹底的に追求することが集客成果を分けるカギとなります。整体院のホームページでは、特に「予約までのストレスをなくす」ことを最優先に設計しましょう。

5. SEO と MEO で地域の検索に強くなるには?

整体院のホームページにとって、検索からの流入をいかに増やすかは集客の生命線です。特に、地域密着型ビジネスである整体院では「エリア × 施術内容」で検索されるケースが多く、**SEO(検索エンジン最適化)と MEO(マップ検索最適化)**の両軸で対策を行うことが成果に直結します。

ここでは、検索に強くなるための具体的な方法と、整体院に最適な設計の考え方を詳しく解説します。

5-1. 「地域名+整体」などのキーワード設計

整体院の SEO で最も基本となるのが、**「地域名+キーワード」**を軸にした検索対策です。

たとえば「中野 整体」「中野駅 腰痛」など、ユーザーは**“地名+症状”や“駅名+整体”**で検索することが多くあります。

  • ページタイトルや見出し(h1, h2)には、自然な形で地域名を含める
  • メタディスクリプションや画像 alt 属性にもキーワードを入れる
  • トップページだけでなく、下層ページにもローカルキーワードを含める

ポイントは、不自然なキーワードの詰め込みは避けること。読み手にとって自然で役立つ情報であることが前提です。

5-2. 院ごとの専用ページ構成と URL 設計

複数店舗を展開している整体院では、各院ごとに専用ページを設けることが重要です。1 ページにまとめてしまうと、SEO 的に評価されにくくなってしまいます。

  • /nakano//shibuya/ など、エリア名を含んだディレクトリ設計を行う
  • 各ページに、その院のスタッフ・アクセス・営業時間・症状別施術内容などを網羅
  • 各院ページからはGoogle マップや予約導線を分かりやすく設置

また、URL が /page123 のような形式ではなく、**意味のあるスラッグ(例:/nakano-seitai)**にすることで Google からの評価も高まります。

5-3. Google ビジネスプロフィールの最適化

地域検索の強化には、Google ビジネスプロフィール(旧 Google マイビジネス)の運用が不可欠です。SEO だけでなく、**マップ検索で上位表示(MEO)**されることが集客に直結します。

  • 店舗名・住所・電話番号(NAP 情報)は正確かつ統一
  • 営業時間・定休日などは常に最新に
  • 写真の登録(外観・内観・施術風景)を充実
  • クチコミには返信し、評価を上げていく
  • 投稿機能を使い、キャンペーンやブログの更新情報を定期的に配信

Google ビジネスプロフィールは、ホームページとは別に独立して検索に表示される強力な集客ツールです。丁寧な運用が差を生みます。

5-4. ブログや症状別ページでロングテール対策

SEO では、**「腰痛 整体」「肩こり 改善」「整体 効果 時間」のようなニッチで具体的な検索キーワード(ロングテール)**を狙うことも有効です。

そのために必要なのが、ブログコンテンツや症状別施術ページの充実です。

  • 「四十肩が再発する理由と改善方法」など悩みに寄り添った記事を書く
  • 「妊婦さん向けの骨盤調整」など対象者を絞った症状別ページを設ける
  • 月 1 ~ 2 本で構わないので、定期的に更新を継続

ロングテール SEO は時間はかかりますが、検索上位に入りやすく、競合も少ないためコンバージョン率が高い傾向にあります。


SEO と MEO を両輪で強化することで、「〇〇駅近くの整体院」と検索されたときに確実に見つけてもらえる仕組みを整えることが、現代の集客では必須となっています。特に競合の多い都市部では、構造的な SEO 設計+日々の運用の地道な積み重ねが勝負を分けるポイントです。

6. ホームページ制作費用の目安と内訳

整体院がホームページを制作する際、まず気になるのが費用感です。制作会社によって価格帯は大きく異なりますが、選ぶプランやサポート内容によって、適切なコスト配分を見極めることが重要です。

このセクションでは、整体院におけるホームページ制作費用の相場感・プランの違い・追加費用の有無・サポート範囲について詳しく解説します。

6-1. 初期費用と月額費用の相場

整体院向けホームページ制作の一般的な費用相場は、以下のような構成になります。

  • 初期費用:10 万〜50 万円(ページ数・デザイン自由度により変動)
  • 月額費用:0〜1.5 万円程度(サーバー・ドメイン管理、保守更新を含む)

最近は、初期費用が抑えられる代わりに月額で回収するサブスクリプション型のプランも増えています。一方、初期にしっかり費用をかけて構築し、その後は最小限の維持費だけで済ませるプランもあります。

どちらのタイプが合うかは、運営方針や予算の組み方、長期運用の見通しによって判断するのがベストです。

6-2. テンプレート型 vs フルオーダー型

制作方法によって、大きく費用と柔軟性が変わります。

テンプレート型(費用:5 万〜15 万円)

  • あらかじめ用意されたデザインテンプレートを使い、テキスト・画像を入れ替えて制作
  • 制作期間が短く、コストも抑えやすい
  • デザインの自由度は限定的で、差別化しにくい場合も

フルオーダー型(費用:30 万〜80 万円)

  • オリジナルデザインを一から構築
  • 院のブランディングや施術方針を反映しやすく、独自性の高いサイトに仕上がる
  • 費用はかかるが、中長期的な投資としての効果が期待できる

整体院が「他院と差別化したい」「口コミだけでなく Web 集客を本格化したい」のであれば、フルオーダー型のほうが費用対効果が高くなる傾向にあります。

6-3. 写真・ライティング費用は含まれる?

見落としがちなのが、素材(写真・文章)制作に関する費用です。

  • 写真撮影:3 万〜10 万円(プロカメラマン手配の場合)
  • ライティング代行:1 万〜5 万円/ページ

制作プランにこれらが含まれている場合もあれば、別料金となる場合もあります。特にプロによる写真撮影は、清潔感・信頼感を演出する上で非常に効果的です。

「自前のスマホ写真で十分」と考える方も多いですが、院内の雰囲気や施術の様子を丁寧に伝えるためには、やはりプロ撮影の価値は大きいと言えるでしょう。

また、文章も「自分で用意する」のか「ヒアリングして代筆してもらう」のかで、負担と仕上がりが変わります。

6-4. 更新サポート・修正対応の範囲確認

契約前に必ず確認しておきたいのが、公開後の更新・修正サポートの範囲です。

  • 月 1 回まで無料修正可能
  • テキスト・画像の差し替えは軽微なら無料、それ以上は有料
  • 緊急時(GoogleMap 変更やアクセス障害など)の対応は?

こうした更新の柔軟性や対応スピードは、長期的な運用ストレスを減らすカギになります。

また、CMS(WordPress など)で自分で更新できる仕様か、完全に業者任せの構成かも、契約前に明確にしましょう。


制作費用はただの「出費」ではなく、将来の集客と信頼を育てる投資です。見積の安さだけでなく、中身・サポート・成果をしっかりと見極めた上で選ぶことが、失敗しない制作につながります。

7. 制作会社選びで失敗しないチェックポイント

整体院のホームページ制作を成功させるには、どの制作会社に依頼するかが非常に重要です。価格やデザインだけで判断してしまうと、「期待と違った」「思ったより反応がない」といった後悔につながることも少なくありません。

この章では、制作会社選びで失敗しないためにチェックすべき 4 つの視点を具体的に解説します。

7-1. 整体・治療業界に強い実績があるか

まず重要なのは、整体院や治療業界に特化した制作実績があるかどうかです。

整体や接骨院は、医療や健康に関連する業種であるため、一般企業と同じようなサイト構成では効果が出にくいことがあります。たとえば、以下のようなノウハウを持つ会社が理想です。

  • 「症状別にページを分けると SEO に強い」などの構成知識
  • 医療広告ガイドラインに配慮した表現の使い分け
  • 初診患者の心理を意識した導線設計

業界実績がある会社なら、ターゲットに響く訴求ポイントやデザイン傾向を熟知しているため、反響の出やすいホームページに仕上げてくれます。

7-2. 提案力・担当者の対応スピード

次に重視したいのが、提案力と対応スピードです。

「デザインだけは良いが、こちらの要望を反映しきれない」「レスポンスが遅くて話が進まない」といったケースでは、ストレスが溜まるだけでなく、機会損失にもつながります

以下の点をチェックしましょう。

  • 見積前のヒアリング内容が丁寧か
  • 初回の提案内容が具体的で、自院の特徴を捉えているか
  • 質問に対する返信が早く、わかりやすいか

ホームページ制作は短くても 1〜2 ヶ月の付き合いになるため、**「安心して任せられるかどうか」**は非常に大切です。

7-3. デザインセンスと機能性の両立

整体院のホームページは、「きれいなデザイン」だけでなく、ユーザーにとってわかりやすく・使いやすい設計である必要があります。

  • デザインは今風だが、予約導線がわかりにくい
  • おしゃれだが、文字が小さく読みづらい
  • 写真はきれいだが、メニューや料金が探しにくい

このようなサイトでは、見た目は良くても集客につながりません

チェックポイントは以下の通りです。

  • スマホ表示でもストレスなく閲覧・操作できるか
  • 予約や LINE への導線が目立ち、すぐに使えるか
  • メニュー・料金・アクセスが簡単に見つかるか

「機能性を犠牲にしないデザイン」ができる制作会社を選びましょう。

7-4. 運用後の更新・集客サポート

公開後のサポート体制も、必ず確認しておくべきポイントです。

ホームページは作って終わりではなく、定期的な情報更新やアクセス解析、集客強化の取り組みが必要になります。

以下のようなサポートがあると安心です。

  • 月 1 回のテキスト修正が無料
  • ブログ更新やキャンペーン掲載のサポートあり
  • アクセス解析レポートを定期提供
  • SEO や MEO 改善のアドバイス

また、担当者が変更になっても対応品質が落ちない体制かも要チェックです。「作って終わり」ではなく、「育てて成果につなげる」ための伴走型パートナーを選びましょう。


ホームページ制作会社を選ぶときは、価格や雰囲気だけで決めず、業界経験・提案力・デザインの実用性・運用サポートという 4 つの軸で慎重に比較することが、成功への近道です。

8. 成功事例から学ぶ改善ポイント

整体院のホームページは、ただ「見栄えを良くする」だけでは集客につながりません。実際に成果が出た事例から学ぶことで、何を改善すべきかが具体的に見えてきます。

この章では、集客や予約数の向上に直結した 3 つの成功事例を紹介し、それぞれの改善ポイントを解説します。あなたの院でもすぐに取り入れられる工夫がきっと見つかるはずです。

8-1. 事例 1:LINE 予約導線の改善で CV 率 3 倍に

ある東京都内の整体院では、ホームページ上に「電話予約」と「お問い合わせフォーム」しか設置していない状態が続いていました。しかし、若い世代の予約率が伸び悩んでいたことを受け、LINE での予約受付を導入。

さらに、以下の改善を行ったことで、コンバージョン率(CVR)が 3 倍に向上しました。

  • ファーストビューに「LINE 予約はこちら」のバナーを設置
  • スクロール追従型の固定ボタンに LINE アイコンを追加
  • LINE 公式アカウントにて空き状況や簡単な相談を自動応答

結果として、20〜40 代の新規患者の LINE 予約が大幅に増加し、電話に比べて気軽にアクションを起こしてもらいやすい環境が整いました。

LINE 予約は、スマホユーザーの利便性と心理的ハードルを下げる強力な導線です。これからの整体院には必須ともいえる機能でしょう。

8-2. 事例 2:症状ページ追加で検索流入アップ

別の地方整体院では、トップページとメニュー紹介だけのシンプルな構成で運用されており、検索流入が月に 20 件程度しかありませんでした

そこで、腰痛・肩こり・産後の骨盤矯正・スポーツ障害など、症状ごとの個別ページを制作し、下記のように SEO を意識した内容に改善。

  • 各症状ページのタイトルに「地域名+症状+整体」のキーワードを含める
  • 来院事例・改善ストーリーを症状別に記載
  • 内部リンクを整理し、トップページからも誘導

数ヶ月後には検索流入が月間 150 件を超え、地域名+症状での検索結果の 1 ページ目に複数表示されるようになりました。

このように、「症状ページの拡充」はロングテール SEO における王道対策です。検索ニーズに応えるコンテンツが整っている整体院は、自然と信頼性も高まります。

8-3. 事例 3:院長動画と口コミ掲載で予約数増加

信頼感を高める工夫として効果的だったのが、「院長の紹介動画」と「お客様の声」の導入です。

ある整体院では、他と差別化を図るために以下の改善を実施しました。

  • トップページに「はじめまして、院長の ◯◯ です」と語りかける動画を設置
  • 施術風景と、丁寧な説明の様子を撮影
  • お客様の声を写真付きで 10 件以上掲載し、「施術前の悩み」「改善点」を明記

結果として、初めての患者が感じていた「本当にここで大丈夫かな?」という不安が払拭され、ホームページ経由の予約数が 2 倍近くに増加

動画は視覚的・感情的な訴求ができるため、文章では伝えきれない“人柄”や“雰囲気”をリアルに伝える手段として非常に有効です。


これらの成功事例に共通しているのは、「見やすく」「わかりやすく」「信頼される」ことを意識した改善です。

どの事例も、大がかりなリニューアルではなく、ポイントを絞った改善によって成果を上げています。ぜひ、自院のホームページでもこれらの視点を取り入れてみてください。

9. よくある質問(FAQ)

整体院のホームページ制作を検討する際、多くの方が同じような悩みや疑問を抱えています。ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

9-1. 写真や文章は自分たちで用意しないとダメ?

必ずしも自分たちで用意する必要はありません。

制作会社によっては、プロカメラマンによる撮影オプションやライティング代行サービスが含まれている場合もあります。特に、施術風景・院内の様子・院長の写真は、信頼感を左右する重要な要素のため、クオリティの高い素材を使うのがおすすめです。

文章についても、ヒアリングシートへの記入内容をもとにプロが文章を整えてくれるケースが多く、「自分では文章が苦手…」という方でも安心です。

9-2. 開業前でもホームページは作るべき?

開業前の段階からホームページを準備するのは非常に有効です。

  • 事前予約やお問い合わせを受け付けられる
  • 開業日やキャンペーンを早期告知できる
  • Google のインデックス登録に時間がかかるため、開業前から検索順位の土台を作れる

特に地域密着型の整体院では、オープン告知を早めに行うことで近隣住民の認知を獲得できるメリットがあります。

9-3. Google 広告はやるべき?

予算に余裕があれば、開業直後や集客に波がある時期には効果的です。

Google 広告は「整体 渋谷」「腰痛 整体 名古屋」などの検索キーワードに連動して表示できるため、即効性の高い集客手段です。

ただし、以下のような注意点もあります。

  • 競合の多いエリアではクリック単価が高くなる
  • 設定や運用に一定の知識が必要
  • 広告を止めると流入も止まる

したがって、ホームページの SEO 対策と並行して行うのが理想的です。中長期的には「広告に頼らない集客導線」も視野に入れておきましょう。

9-4. 自分で更新できるようになる?

可能です。CMS(コンテンツ管理システム)を導入すれば、自分で簡単に更新できます。

WordPress や Wix など、初心者でも扱いやすい CMS を採用することで、

  • お知らせやブログの投稿
  • 施術メニューの変更
  • 休診日や営業時間の更新

といった作業を専門知識なしで行えるようになります。

ただし、最初の設定やデザイン構築は制作会社が担当し、更新の方法はマニュアルやレクチャーを通じてサポートしてくれるのが一般的です。


ホームページは「作って終わり」ではなく、運用しながら育てていくもの。
疑問や不安を事前にクリアにして、長く使えるサイトを目指しましょう。

10. まとめ|「選ばれる整体院」の第一印象はホームページで決まる

整体院の集客において、第一印象を左右する最重要ツールがホームページです。
チラシや SNS、口コミからのアクセスも、最終的には「ホームページで確認してから予約する」というユーザーが大多数を占めています。つまり、ホームページのクオリティがそのまま来院率に直結するのです。

本記事で紹介してきたように、以下のようなポイントを押さえることが「選ばれる整体院」への第一歩になります。

  • スマホ対応・予約しやすい導線設計
  • ファーストビューで院の強みを伝える構成
  • 信頼感を高める写真・お客様の声・院長紹介
  • SEO や MEO など検索対策も意識した設計
  • 開業前からの準備で集客の土台を作る

また、制作会社を選ぶ際には、整体・治療業界に特化した実績や提案力、運用後のサポート体制も重要です。見た目だけの美しさにこだわるのではなく、「予約につながるホームページ」を設計できるかどうかが問われます。

もし、これからホームページを作ろうとお考えなら、今回ご紹介したポイントをぜひチェックリストとしてご活用ください。
信頼され、選ばれる整体院になるためには、ホームページの“質”が鍵を握っています。

あなたの院の魅力をしっかり伝え、未来のお客様と出会うための第一歩を、ぜひ今日から踏み出してみてください。