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整骨院のSEO対策完全ガイド【2025年版】|地域で選ばれるための検索上位戦略と集患術

2025-06-12

監修:久保谷 太志

経済産業大臣認定 中小企業診断士 / Web制作ディレクター

整骨院のSEO対策

はじめに|なぜ今、整骨院に SEO 対策が求められるのか?

近年、整骨院業界は都市部・地方問わず競争が激化しています。
保険診療の制限や自費診療の拡大、さらには整体院・リラクゼーション施設との境界が曖昧になる中で、患者側の選択肢は増え続けています。

そのような中、「どの院を選べば良いのか」を決める判断材料として、患者が最も頼りにしているのがインターネット検索です。
スマートフォンを使い、「地域名+整骨院」「〇〇駅 腰痛」「〇〇市 接骨院 おすすめ」といった検索を行い、口コミやホームページを見て来院を決めるという流れが、今やごく一般的になっています。

つまり、整骨院が安定して新規患者を獲得し、地域で選ばれ続けるためには、検索結果で“見つけられる”状態を常に維持することが不可欠なのです。

特に重要なのが、SEO(検索エンジン最適化)対策です。
SEO とは、Google や Yahoo!の検索結果において、特定のキーワードで自院のホームページを上位に表示させるための一連の施策のことを指します。
これを正しく行えば、広告費をかけずに継続的な新患集客が可能となり、経営の安定性も高まります。

また、整骨院の SEO 対策は一般の企業サイトとは異なり、ローカル検索(地域名検索)に強くなるための特化施策=ローカル SEO や MEOへの理解と対応が不可欠です。

たとえば、

  • 「〇〇市 整骨院」で検索したときに、自院の Google マップが表示される
  • 「腰痛 整骨院」で検索した際に、自院の施術ページが上位に出てくる
  • 「〇〇駅 整骨院 評判」で探している人が、口コミを見て信頼してくれる

こうした**“検索で選ばれる仕組み”を作ることが、集患力を強化する最も合理的な手段**となっています。

しかし、実際にはまだ多くの整骨院が SEO の効果や本質を理解できておらず、古いままのホームページや放置された Google マップ情報を運用している状況が少なくありません。

本記事では、整骨院の集患に直結する SEO 対策を、基本から応用まで体系的に解説していきます。
検索順位を高め、競合に勝ち、地域で選ばれる存在となるために、今こそ本気で SEO と向き合う時です。

第 1 章|整骨院の SEO 対策とは?基礎から理解する検索上位の仕組み

SEO 対策と聞くと、「キーワードを入れる」「ブログを書く」といった施策ばかりが注目されがちですが、本質的には検索エンジンの仕組みとユーザーの検索行動を理解することから始まります。
この章では、整骨院が SEO で成果を出すために不可欠な“基礎知識”として、検索エンジンの評価基準、ローカル SEO との違い、そして Google 検索・マップ・口コミがどのように連動しているのかを解説します。

SEO の基本構造と検索エンジンの評価基準

SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)とは、Google などの検索エンジンで自院のホームページを特定キーワードで上位表示させるための施策を指します。

検索順位は、Google のアルゴリズムによって数百以上の要素で評価されており、その評価基準は以下のような構造で大きく分類できます。

▽ 主な評価要素

  • コンテンツの質と関連性
     検索キーワードに対して、ユーザーが満足する情報を提供できているか
  • 内部構造の整備
     ページタイトル、見出し、リンク構造などが適切か
  • 外部評価(被リンク)
     他の信頼あるサイトからリンクを受けているか
  • モバイル対応・表示速度
     スマホで快適に閲覧できるか、表示速度に問題がないか
  • 更新頻度・サイトの鮮度
     継続的に情報が更新されているか

特に整骨院の場合は、「地域名+整骨院」「症状名+施術名」といったキーワードで検索されることが多いため、地域性と専門性の両立が求められます。

整骨院が意識すべきローカル SEO との違いと重要性

整骨院のような地域密着型ビジネスにとって、**通常の SEO(全国検索向け)とは異なる「ローカル SEO(MEO)」**の理解が必須です。

ローカル SEO とは、「〇〇市 整骨院」「〇〇駅 接骨院」のように地域名を含む検索で、Google マップ上や検索上位に表示されるための最適化手法のことを指します。

▽ ローカル SEO の特徴

  • ホームページだけでなくGoogle ビジネスプロフィールの内容も評価対象になる
  • 検索ユーザーとの物理的距離や地域情報の信頼性が順位に影響
  • 口コミやレビュー、営業時間、写真の充実などが評価される

たとえば、「横浜市 整骨院」と検索したユーザーには、位置情報を基に“近くの整骨院”がマップ付きで表示されるため、Google マップ対策(MEO)はホームページと同じくらい重要です。

つまり整骨院が取り組むべき SEO は、ホームページでのコンテンツ強化(通常の SEO)と、Google マップ対策(ローカル SEO)の両輪が必要不可欠ということです。

Google 検索・Google マップ・口コミの三位一体戦略

現代のユーザーは、整骨院を探すときに単に検索してホームページを見るだけでなく、Google マップで院の位置や写真を確認し、口コミをチェックしてから来院を決めるという流れが主流です。

このようなユーザー行動に対応するためには、「Google 検索」「Google マップ」「口コミ」の 3 つを連携させた一体的な SEO 戦略が必要です。

▽ 三位一体戦略の構成

  1. Google 検索での上位表示(通常の SEO)
      → 「〇〇市 整骨院」でホームページが 1 ページ目に表示される

  2. Google マップ上での上位表示(MEO)
      → 「近くの整骨院」検索時にマップに自院が表示される

  3. 口コミによる信頼獲得とクリック率向上
      → 星の数、レビュー数、投稿内容が来院の決定要素になる

この 3 要素は互いに連動しており、マップで上位表示されたことが検索順位向上につながることもあれば、ホームページの信頼性が口コミへの反応を促すこともあります。

整骨院がオンラインで選ばれる時代においては、この三位一体戦略を前提に SEO 施策を設計することが、勝ち残るための鍵となります。


次章では、整骨院の集患に直結する「狙うべきキーワード」とは何か、またその選定方法について詳しく解説していきます。

第 2 章|狙うべきキーワードと検索意図の設計法

SEO で成果を上げるためには、まず**「誰に、どの検索ワードで見つけられたいのか」**を明確にすることが重要です。
整骨院のサイトで上位表示を狙うには、単に「整骨院」や「〇〇市 整骨院」といった基本ワードだけでなく、ユーザーの検索意図(インテント)を正確に捉えたキーワード選定が求められます。

この章では、整骨院が狙うべき具体的なキーワードの種類と設計方法、そして実際に調査・分析するためのツール活用法までを解説します。

「地域名+整骨院」だけでは足りない理由

多くの整骨院が狙っているキーワードが、「地域名+整骨院」「〇〇駅 接骨院」などのローカルキーワードです。確かにこの組み合わせは検索ボリュームがあり、来院見込みの高い層を狙える王道ではあります。

しかし近年、こうしたキーワードは競合が非常に多く、順位上昇に時間と労力がかかるのが実情です。さらに、検索ユーザーはより具体的な悩みや状況をキーワードに込めるようになっています。

▽ 現在の検索行動の実例

  • 「中野区 腰痛 夜までやってる 整骨院」
  • 「整骨院 子連れ OK 女性スタッフ 川崎」
  • 「〇〇駅 骨盤矯正 産後 肩こり 改善」

このように、地域名+症状+属性+ニーズというように検索は複雑化しており、単一のキーワードでは検索意図をカバーしきれません。

そこで必要になるのが、次に紹介する「ロングテールキーワード戦略」です。

症状・属性・ニーズを反映したロングテールキーワード戦略

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームは少ないものの、検索意図が明確で成約率が高い複数語の組み合わせキーワードを指します。

整骨院の場合、以下のようなパターンが考えられます。

▽ ロングテールキーワード例

  • 「腰痛 子育て中 整骨院 板橋」
  • 「夜 21 時まで診療 接骨院 新宿」
  • 「マタニティ対応 骨盤矯正 豊島区」
  • 「スポーツ障害 肘治療 中学生 目黒区」

これらのキーワードで上位表示されれば、競合が少なく、検索ユーザーの来院意欲が高いため、集患効率が非常に良いのが特徴です。

さらに、ロングテールはブログ記事や症状別ページに適した構造となっており、SEO 強化とホームページの信頼性アップを同時に実現できます。

ロングテールを戦略的に活用するには、ユーザーの視点から以下のように設計していきます。

▽ ロングテール設計のポイント

  • 症状別(例:腰痛・肩こり・坐骨神経痛)
  • 属性別(例:妊婦・中高生・高齢者・女性)
  • 生活状況(例:夜遅くまで・子連れ OK・予約不要)
  • 地域・駅名(例:〇〇市・〇〇区・〇〇駅)

このようにターゲットを細分化し、それぞれに対して専用ページや記事を設けることで、サイト全体の SEO 評価も底上げされていきます。

Google キーワードプランナー・Search Console を活用した調査術

キーワード戦略を成功させるためには、実際の検索ボリュームや競合性を調査する作業が欠かせません。ここで役立つのが、Google 公式の無料ツール「キーワードプランナー」と「Search Console」です。

▽ Google キーワードプランナーの使い方

  • Google 広告アカウントを作成すれば無料で使用可能
  • 「新しいキーワードを見つける」機能で、症状や地域名を入力
  • 月間検索ボリューム、競合性、関連キーワードを一覧で表示
  • 「整骨院」「腰痛 整体」などから派生するロングテール候補も取得可能

キーワードプランナーは**“狙うべきキーワードを発見するためのツール”**です。

▽ Google Search Console の使い方

  • 自院のサイトが実際に表示されている検索ワードと掲載順位がわかる
  • クリック率(CTR)や表示回数の多いページが把握できる
  • 表示されているのにクリックされないキーワードを発見し、タイトル改善などに活用できる

Search Console は**“今の自院サイトがどう評価されているかを分析するツール”**です。

この 2 つを併用すれば、狙うべきキーワードと改善すべきキーワードの両方が見えてくるため、SEO の精度と成果が大きく変わってきます。


キーワード戦略は SEO の土台であり、整骨院の集客力を左右する極めて重要な要素です。
単に「整骨院」だけを狙うのではなく、患者の検索意図に沿った言葉を拾い、それに応じた情報提供をしていくことが、ローカル検索で勝ち抜く鍵となります。

次章では、このキーワード戦略を実際のホームページ構築に落とし込む「内部対策」の具体的な施策について解説していきます。

第 3 章|整骨院ホームページで取り組むべき内部 SEO 施策

SEO の成果を左右する大きな要素の一つが、ホームページ内部の最適化=内部 SEO 施策です。
これは検索エンジンがサイトを正しく理解し、評価するための構造を整える作業であり、どんなに良いコンテンツを書いても、内部構造が整っていなければ順位は上がりません。

この章では、整骨院のホームページにおいて最も重要な 5 つの内部 SEO 施策を具体的に解説します。

タイトルタグ・メタディスクリプション最適化の基本

検索結果に表示される**ページタイトルと説明文(メタディスクリプション)**は、クリック率に直結する要素です。
SEO においても、これらの情報がキーワードに適切に対応していなければ、Google の評価が下がる要因になります。

▽ タイトルタグのポイント

  • ページごとに一意のタイトルを設定する
  • メインキーワード(例:「〇〇市 整骨院」「腰痛治療」)を左側に配置
  • 30〜35 文字程度が理想(全角)

例:
「【川崎市の整骨院】腰痛・交通事故治療なら〇〇接骨院」

▽ メタディスクリプションのポイント

  • 80〜120 文字以内で、サービスの特徴やベネフィットを明記
  • ユーザーの悩みを解決する視点を盛り込む
  • キーワードを自然に含めることで Google に評価されやすくなる

例:
「川崎市で腰痛・肩こりにお悩みの方へ。〇〇整骨院は国家資格者が対応、夜 20 時まで受付。交通事故治療も対応可。」

タイトルと説明文を適切に整備するだけでも、検索順位や CTR(クリック率)は大きく変わってきます。

H タグ構造と見出し SEO の設計法

Google はページの構成を**見出しタグ(H タグ)**を通じて理解しています。
H タグの構造が不適切だと、ページ全体の意味を読み取れず、SEO 評価も上がりにくくなります。

▽ H タグの基本ルール

  • ページ内にはH1 タグは 1 つだけ(ページタイトル)
  • H2 タグは大見出し、H3 はその下の小見出しに使う
  • 見出し内に狙いたいキーワードを自然に含める

例:

  • H1:「肩こりでお悩みの方へ|〇〇整骨院の専門施術」
  • H2:「肩こりの原因とは?」
  • H3:「スマホ・デスクワークによる影響」

階層が整理されていれば、ユーザーにも読みやすく、検索エンジンにも構造が伝わりやすくなります。

症状別・施術別ページの設計と差別化の出し方

整骨院サイトの集患において、「症状別ページ」や「施術別ページ」は最も重要な内部 SEO コンテンツです。
たとえば「腰痛」「肩こり」「坐骨神経痛」「骨盤矯正」「交通事故治療」など、検索されやすい症状ごとに
専用ページを用意する
ことで、関連キーワードでの流入を狙えます。

▽ 症状別ページの構成例

  1. 症状に共感する導入文(例:「こんなお悩みありませんか?」)
  2. 一般的な原因とリスク
  3. 当院での施術方法と考え方
  4. ビフォーアフターや口コミ・実績
  5. よくある質問
  6. 予約導線(CTA)

▽ 差別化の出し方

  • 他院にはない施術アプローチの紹介
  • 患者の声を多数掲載(実名・イニシャル・年齢・症状)
  • 症状名+地域名で自然にキーワードを入れる

こうした構成で設計すれば、SEO とユーザー体験の両立が実現します。

地域ページの作り方と SEO に効く地域性表現

「〇〇区 整骨院」「〇〇駅 接骨院」など、地域ワードを含む検索に対応するためには、**地域ごとの専用ページ(地域ページ)**を作成するのが効果的です。

▽ SEO に強い地域ページの特徴

  • 地域名をタイトル・見出し・本文に自然に含める
  • 地元のランドマーク・駅・学校・施設などを記載
  • 実際にその地域から来院があるという事例や口コミを掲載
  • Google マップやアクセス動画を埋め込むと効果 UP

NG パターン:

  • 「〇〇市の整骨院です。〇〇市の皆さまに選ばれています。」を使い回すコピーページ
    → 検索エンジンに重複コンテンツと判定され評価されにくくなる

地域性を活かした独自情報を盛り込むことで、ローカル検索に強いページが完成します。

モバイルフレンドリー・高速表示・UX 改善の必須対応

Google は近年、ユーザー体験(UX)を非常に重視するアルゴリズムに進化しています。
特に整骨院のような来院型ビジネスでは、スマホユーザーの割合が 7 割を超えることも珍しくありません。

▽ モバイル最適化のポイント

  • スマホで見たときの文字サイズやボタンの押しやすさ
  • スクロールしやすく、予約ボタンが常に見える配置
  • ページ読み込み速度(PageSpeed Insights で 80 点以上を目指す)
  • 不要なアニメーションや重い画像の圧縮

UX が改善されれば、直帰率が下がり滞在時間が伸びる → SEO 評価が上がる → 順位が上がるという好循環が生まれます。


内部 SEO 対策は、検索順位を上げるための土台づくりです。
本章で紹介した要素を丁寧に整備することで、Google にも患者にも信頼されるサイトへと進化させていくことができます。

次章では、整骨院の「Google マップ上位表示」を狙うための MEO 対策について詳しく解説します。

第 4 章| Google マップ上位表示を狙う MEO(ローカル SEO)対策

整骨院の集患において、Google 検索結果に表示されるマップ枠(ローカルパック)で上位を取ることは極めて重要です。
この章では、Google マップでの露出を最大化するための「MEO(Map Engine Optimization)」対策について詳しく解説します。
ホームページの SEO とは異なる視点で、地域ユーザーの目に留まるための戦略的な施策が必要です。


Google ビジネスプロフィールの正しい登録と最適化

MEO 対策の中核を担うのが**Google ビジネスプロフィール(旧:Google マイビジネス)**です。
登録は無料で、整骨院の「顔」となる情報が検索結果やマップ上に表示されます。

▽ 登録・最適化で押さえるべき基本項目

  • 正式な院名(不自然なキーワード詰め込みは NG)
  • 正確な住所・電話番号
  • 施術可能なカテゴリの選択(例:「整骨院」「接骨院」「整体院」など)
  • 院内の営業時間、祝日の対応有無
  • ウェブサイト URLの登録

プロフィールを充実させることで、Google からの評価も高まりやすくなります。


カテゴリ・説明文・写真・営業時間の設定ポイント

細かな設定がユーザーの信頼性向上とクリック率の改善に大きく関わります。

▽ カテゴリの設定

  • メインカテゴリは「整骨院」「接骨院」のどちらかを選定(検索傾向に応じて)
  • サブカテゴリに「整体」「交通事故治療」なども追加

▽ 説明文の最適化

  • 最大 750 文字まで記載可能
  • 「どの地域で」「どんな症状に対応でき」「どんな強みがあるか」を簡潔に記述
  • キーワード(地域名・症状名)を自然に含める

▽ 写真の充実

  • 院内の様子、スタッフ、設備、施術風景などを複数枚掲載
  • プロによる撮影 or 明るく清潔感のある自撮りが理想

▽ 営業時間の正確性

  • 実際の受付時間と一致させる
  • 臨時休診や祝日対応なども適宜更新
  • 表示ミスや古い情報はマイナス評価の原因に

投稿機能と Q&A 活用で“アクティブ院”として差別化する

Google ビジネスプロフィールには、ブログのように情報を発信できる**「投稿機能」があります。
また、ユーザーからの質問に答える
「Q&A」セクション**もローカル評価に関わる重要要素です。

▽ 投稿機能の活用方法

  • 「季節キャンペーン」「休診日のお知らせ」「新施術メニューの紹介」などを定期的に投稿
  • 画像+ 100 文字以上の説明を添える
  • 月 4 本以上投稿することで“活動中の院”として Google が評価

▽ Q&A への対応

  • 自分で質問を投稿して先回り回答することも可能(例:「交通事故治療は保険対応できますか?」など)
  • 放置せず、すべての質問に迅速に回答すること

アクティブな運用を行っている院は、競合との差別化だけでなく、検索順位の上昇にも直結します。


NAP 情報の統一と外部ディレクトリサイトの登録

NAP とは、Name(名称)・Address(住所)・Phone(電話番号)の略であり、
この情報の整合性は
ローカル SEO の信頼性評価
に大きく関係します。

▽ NAP 統一のポイント

  • Google ビジネスプロフィール、ホームページ、SNS、外部サイトすべてで一致させる
  • 半角/全角、番地の表記(ハイフンや丁目など)も統一

▽ 登録すべき外部ディレクトリ例

  • エキテン
  • EPARK 接骨・整体
  • Yahoo!プレイス
  • ホットペッパービューティー(整体・整骨カテゴリ)
  • 医療情報系ポータル(病院なび、Caloo など)

信頼性の高い外部サイトに自院の情報が掲載されていることは、**Google にとってもプラス評価となる「サイテーション効果」**を生み出します。


MEO 対策は、整骨院が地域で上位表示されるかどうかを左右する重要施策です。
ホームページの SEO と並行して、Google ビジネスプロフィールを正しく運用し、マップ検索での存在感を高めていきましょう。

次章では、集客に直結する「口コミ」の活用法と、レビュー管理の具体的なノウハウを紹介します。

第 5 章|ブログ・コラムで差をつける整骨院のコンテンツ戦略

整骨院が検索上位を獲得し、地域ユーザーから選ばれるためには、定期的なコンテンツ更新が欠かせません
特にブログやコラムは、検索キーワードとの親和性が高く、SEO と集客を両立できる強力な武器になります。

この章では、整骨院が実践すべきブログ戦略を、テーマの選定から構成、更新頻度、内部リンクの貼り方まで徹底的に解説します。


SEO と相性が良い症状別・季節別・属性別記事テーマ例

まず押さえておきたいのは、**検索ユーザーが「何に悩み」「どんなキーワードで調べるか」**という視点です。
単に「整骨院の日常」や「スタッフ紹介」では SEO 効果は限定的。
以下のように、症状・季節・ターゲット層別の切り口で記事を書くと、自然検索での流入が増えやすくなります。

▽ 症状別キーワード

  • 腰痛に効くストレッチ方法
  • 肩こりに悩むデスクワーカー向けケア
  • 産後の骨盤矯正の必要性と注意点
  • スポーツ障害(オスグッド・シンスプリントなど)

▽ 季節別ネタ

  • 冬のぎっくり腰が増える理由と予防法
  • 夏の冷房による首肩こりの改善策
  • 花粉症と自律神経の関係(春テーマ)
  • 年末年始に多い寝違えと対応法

▽ 属性別の視点

  • 学生アスリート向けの成長期ケア
  • 40 代男性に多い首のこりとストレス
  • 育児ママに向けた体のメンテナンス術
  • 高齢者の転倒予防ストレッチ

ニーズのある検索語句と連動した記事を増やすことで、自然検索の入口を多数作ることが可能になります。


「〇〇市 整骨院 おすすめ」など検索意図に刺さるネタの出し方

整骨院に来るユーザーは、症状名だけでなく、「自分に合う院を探している」という意図でも検索します。
このようなユーザーに刺さるのが、いわゆる
比較・おすすめ系・体験談系のブログ記事
です。

▽ 具体的な記事例

  • 「〇〇市でおすすめの整骨院 5 選」
  • 「整骨院の選び方|初めての方が注意すべきポイント」
  • 「実際に通ってみて感じた、整骨院のメリット・デメリット」
  • 「交通事故後の整骨院通院体験談」

※注意:比較・ランキング系の記事を自社サイトに載せる場合は“ステマ”と捉えられないよう客観性を持たせる工夫が必要です。

また、よくある質問への丁寧な回答も検索ユーザーに好まれます。

  • 「整骨院と整体の違いは?」
  • 「保険は使えるの?」
  • 「1 回で治るの?何回通うべき?」

このような「知りたい」「調べたい」に応える記事が、SEO では最も効果的です。


読まれる・順位が上がるブログ構成と内部リンク設計

SEO に強いブログ記事には、共通する構造的特徴があります。

▽ 理想的な構成(H タグの使い方)

  1. H1:記事タイトル(例:「腰痛に効く整骨院の選び方」)
  2. H2:結論や悩みの共感(ユーザーに刺さる導入)
  3. H2:原因や背景(なぜこの症状が起こるか)
  4. H2:解決策や具体的施術内容(自院の強み)
  5. H2:よくある質問や注意点
  6. H2:まとめ+予約や来院を促す CTA

▽ 内部リンク設計

  • 症状名の箇所に「腰痛ページ」「肩こりページ」などへのリンク
  • 「初めての方へ」「アクセス情報」など重要ページへの導線
  • 過去の関連記事(例:「骨盤矯正」関連記事)へのリンク

内部リンクの設計がしっかりしていると、回遊率が上がり SEO 評価もプラスになります。


コンテンツ更新の頻度・効果測定・継続のコツ

▽ 更新頻度の目安

  • 理想:週 1 記事(最低でも月 2 記事)
  • 継続的に蓄積することで評価が上がりやすくなる
  • 季節テーマ・イベント・キャンペーンと連動させると計画しやすい

▽ 効果測定ツール

  • Google アナリティクス(記事ごとの閲覧数、滞在時間、離脱率)
  • Search Console(キーワード順位、表示回数、クリック数)

▽ 継続のコツ

  • テーマを「症状別」「月別」「ターゲット別」にカレンダー化する
  • 院長だけでなく、スタッフにも分担
  • 音声入力や ChatGPT 活用などで執筆を効率化

ブログ記事は「書けばすぐに反応がある」ものではありませんが、半年〜1 年単位で確実に成果が見えてくる資産です。
特に症状別ページとの連携や、マップ検索からの流入と組み合わせることで、地域密着型 SEO の効果を最大化できます。

次章では、口コミやレビューを活用した「信頼の可視化」戦略について詳しく解説していきます。

第 6 章|口コミ・レビューを SEO と集患に活かす方法

整骨院の SEO 対策において、口コミ・レビューは単なる評価指標ではなく、検索順位や新規来院者数に直結する重要な要素です。
特に Google マップ上の評価は、ローカル SEO(MEO)において絶大な影響力を持っています。

この章では、整骨院が「口コミ」を SEO と集客の武器に変える方法を、心理・仕組み・導線設計の観点から詳しく解説します。


Google マップ口コミがローカル SEO に与える影響とは?

Google マップの表示順位を左右する要因には、以下の 3 要素があるとされています:

  1. 関連性(Relevance):検索キーワードとの一致度
  2. 距離(Distance):検索者との物理的距離
  3. 知名度(Prominence):口コミ数・評価スコア・投稿頻度などの総合的な影響力

この中でも「知名度」に大きく影響を与えるのが口コミの数・質・頻度です。
実際、口コミ数が多く、かつ評価が高い院ほど、マップ検索で上位に表示されやすい傾向にあります。

また、口コミ文中に「症状名」や「地域名」が含まれていると、検索エンジンがその内容を理解し、該当キーワードでの表示強化につながる可能性もあります。


来院後に自然と口コミが増える仕組みの作り方

ただ「口コミを書いてください」とお願いするだけでは、多くの患者さんは行動してくれません。
重要なのは、自然と口コミを書きたくなる体験設計と仕組み化です。

▽ 口コミが増える仕組み例

  • 施術後に LINE や SMS でアンケート兼口コミリンクを送信
    • 「本日はご来院ありがとうございました。よければご意見・ご感想をお聞かせください」
  • Google 口コミページの QR コードを院内に掲示
    • 待合スペースや受付横に設置
  • 口コミを書いてくれた方に特典(初回 100 円 OFF、次回小物プレゼントなど)
    • 金銭的インセンティブではなく、さりげない感謝の形が ◎
  • 「口コミが〇〇件達成しました!」などを院内 POP に掲示
    • 書いた人が「貢献した」と思える演出が効果的

ポイントは「強制感を与えず、感謝の気持ちで口コミを書いてもらう導線を整えること」です。


口コミをホームページに掲載する戦略と具体例

Google の口コミは、マップ上だけでなくホームページに転載・引用することでさらなる集客力を発揮します。
特に初診の方は、第三者の体験談を読むことで不安を解消しやすくなります。

▽ 掲載方法のパターン

  • 症状別ページにマッチした口コミを掲載
    • 例:「腰痛」で来院した方の口コミを腰痛ページに表示
  • Google のレビューを API またはスクリーンショットで表示
    • 公式レビューの信頼感をそのまま活かせる
  • 実名(またはイニシャル)+年代+性別で掲載
    • 「〇〇市在住 40 代女性:腰痛の悩みが改善しました」など

▽ 口コミ掲載の注意点

  • 許可を得た上での掲載が原則
  • 文章を改変せず、できるだけ原文に近い形で掲載
  • 過剰演出・虚偽表現は信頼を損なう原因に

また、口コミを単に並べるだけでなく、院の理念や施術の考え方に紐づけて紹介すると説得力が増します。


口コミは単なる「数合わせ」ではなく、SEO・信頼形成・来院促進の三要素を兼ね備えた強力なマーケティング資産です。
戦略的に活用すれば、広告費をかけずに地域内での評判と順位を高めることができます。

次章では、競合と差をつけるための外部リンク獲得戦略や、SEO 効果を最大化するための被リンク施策について詳しく解説していきます。

第 7 章|被リンク(外部対策)で評価を高める整骨院 SEO

SEO 対策において「内部対策」や「MEO」は整骨院が比較的取り組みやすい施策ですが、検索エンジンからの評価をさらに高め、競合よりも一歩先に出るためには“外部対策(被リンク対策)”が欠かせません
特に、自然で信頼性の高い外部リンク(ナチュラルリンク)を獲得できれば、Google からの評価は大きく上がり、順位アップに直結します。

この章では、整骨院が取り組むべき被リンク戦略を 3 つの観点から詳しく解説します。


整骨院がナチュラルリンクを得る方法とは?

ナチュラルリンクとは、外部から自発的に貼られるリンクのことを指し、Google が最も高く評価するリンク形態です。

▽ ナチュラルリンクを得るための具体策

  • 有益な症状解説やコラム記事の発信
    • 例:「ぎっくり腰の応急処置まとめ」など、医療系メディアやまとめサイトに引用されやすいテーマ
  • 地域イベントや学校との連携レポートを記事化
    • 例:「〇〇小学校でストレッチ指導を行いました」などは地域ポータルに転載される可能性大
  • 患者さん向けの健康チェックシート・PDF 資料の無料提供
    • 専門性と利便性を兼ね備えたツールは、多サイトで紹介されやすい

大切なのは、“紹介したくなる”コンテンツを意識して発信することです。
無理にリンクを集めるのではなく、「自然とリンクされる仕組み」を整える姿勢が成果につながります。


地域系・医療系ディレクトリからのリンク獲得戦略

整骨院にとって、地域密着型・医療関連の信頼性あるディレクトリサイトへの登録は、有力な SEO 施策です。

▽ 登録すべき主要ディレクトリ例

これらのディレクトリサイトからのリンクは、ローカル SEO における“地域性”の強化にもつながるため、一石二鳥の効果があります。

また、院名・住所・電話番号(NAP 情報)を正確かつ統一して登録することが重要です。


SNS・プレスリリースを活用した話題化とリンク増加の仕掛け

近年は、SNS や PR 媒体を通じた情報発信によっても、被リンクや知名度を効率的に高めることが可能です。

▽ SNS でリンクを得る施策例

  • Instagram で姿勢改善やセルフケア動画を発信
    • フォロワーが他のブログやまとめで紹介してくれる可能性あり
  • X(旧 Twitter)で「◯◯ 市の整骨院が無料講座開催」など地域密着トピックを発信
    • メディアや地域系インフルエンサーに拾われることも

▽ プレスリリースの活用

  • PR TIMES、ValuePress などで院の新施術や開業イベントを配信
    • メディア露出とともに被リンクが得られる
    • 特に自治体・健康・教育関連メディアに取り上げられれば信頼性が向上

これらは一見“SEO っぽくない”手法に見えますが、結果的に高品質な被リンクを獲得できる優れた外部対策です。


被リンクは数ではなく「質」と「自然さ」が問われる時代です。
整骨院に特化した有益な情報発信・信頼あるサイトからの登録・SNS での話題化を地道に重ねることで、外部評価が積み重なり、検索順位や集患力に大きく反映されます

次章では、SEO 成果を数値で見える化する「アクセス解析と改善」のステップを紹介します。

第 8 章|整骨院 SEO の失敗事例と避けるべき NG 施策

SEO 対策は正しく行えば効果を発揮しますが、間違った方法を取ってしまうと、逆に検索順位が下がったり、集患効果が失われたりすることがあります。整骨院業界でも、焦って短期間で成果を求めた結果、誤った施策に手を出してしまうケースは少なくありません。

この章では、実際にあった失敗事例と、整骨院が避けるべき NG 施策を具体的に解説します。


キーワード過剰・自動生成・コピーコンテンツのリスク

「〇〇市 整骨院」「肩こり 整骨院」などのキーワードを詰め込みすぎると逆効果になる可能性があります。

▽ よくある NG 例

  • ページの文中に「〇〇市の整骨院です」を何度も繰り返す
  • 複数の地域ページで、ほぼ同じ文言をテンプレートのまま使いまわす
  • AI ツールで大量に生成した文章をそのまま公開する

これらは検索エンジンから「質の低いコンテンツ」「スパム的なページ」と判断されやすく、順位低下の原因になります。

特に、Google は E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を重視しており、コピーや自動生成ではこの評価を得られません。

▽ 対策のポイント

  • キーワードは「自然に読める形」で 1〜3 回程度に抑える
  • 地域ごとの特性や実際の患者層に合わせた文章を書く
  • 他のサイトにはない独自のエピソードや専門知見を盛り込む

外注に丸投げした結果、逆に順位が下がったケース

SEO 業者にすべて任せたことで、「内容の薄いページ」や「スパム的な被リンク対策」が行われ、結果的にGoogle の評価を下げてしまったケースも多く見られます。

▽ 失敗事例

  • 「初期費用 0 円・月額だけで OK」という業者に依頼 → 大量のコピーページを生成されて重複評価
  • 「月に 100 本ブログを作ります」というプラン → 内容が浅く読者に響かず、逆に信頼を失う
  • 外部リンクを買う施策が行われ、Google に手動ペナルティを受けた

SEO は**“数”ではなく“質”の時代**です。
中身のない大量生産は、むしろリスクを高めることになります。

▽ 対策のポイント

  • 外注先に「内容の確認・編集の主導権」を持つ
  • アクセス解析や順位変動を自院でも把握し、任せきりにしない
  • 被リンク獲得手法が自然かどうかを確認する(お金で買うリンクは NG)

評価されない地域ページの共通点と改善方法

地域名を変えただけのコピーページでは、Google にとって価値が薄く、検索上位に表示されることは難しいです。

▽ 評価されにくいページの特徴

  • 「〇〇市の整骨院」と「△△ 市の整骨院」の文章がほぼ同じ
  • 施設写真や院長のメッセージが全ページ共通
  • 地域性を感じられるコンテンツ(地名・施設・交通手段など)の記述がない

▽ 改善のヒント

  • 地域ごとに通院者の属性やニーズの違いを反映する
  • 実際の患者さんの声や事例を盛り込む
  • 駅や周辺施設からのアクセス情報・地図を詳しく記載する
  • Google マップ埋め込みや地域イベントとの関係性を紹介する

地域ページは、「その地域の患者さんに本当に役立つ情報」を盛り込んでこそ評価されるのです。
テンプレートに頼らず、1 ページ 1 ページを“想定患者像”に合わせて丁寧に設計することが鍵です。


SEO の世界は日々変化していますが、基本的な“読者ファースト”の視点が失われると失敗に繋がるのはいつの時代も変わりません。次章では、SEO 成果を正しく把握し、改善につなげるアクセス解析とその活用法を解説します。

第 9 章| SEO 成果を最大化するための分析と改善手法

整骨院の SEO 対策は、ただ施策を実行するだけでは不十分です。
施策が実際に成果を生んでいるかを正確に分析し、改善を繰り返すことが検索順位上昇と集患効果の鍵となります。

この章では、Google アナリティクスや Search Console を中心に、SEO の成果測定・分析方法と、それに基づいた改善手法をわかりやすく解説します。


Google アナリティクスと Search Console の活用ポイント

▽ Google アナリティクスで見るべき指標

  • ユーザー数・セッション数:どれだけの人がサイトを訪れたか
  • 平均滞在時間:読者がどれだけじっくり読んでいるか
  • 直帰率・離脱率:ページをすぐに離れていないか
  • ページ別のアクセス数:どの施術メニュー・ブログ記事が読まれているか

これらの指標を確認することで、アクセスはあるが読まれていないページや、滞在時間が短い記事の改善点が見えてきます。

▽ Search Console で見るべき指標

  • 検索キーワード(クエリ):どんな言葉で検索されているか
  • 表示回数とクリック数:どれだけ検索結果に出て、クリックされたか
  • 平均掲載順位:検索結果の何番目に表示されているか

Search Console を活用することで、どのキーワードで見られているか、クリックされているかを正確に把握できます。
CTR(クリック率)が低い場合は、タイトルやメタディスクリプションの改善が必要です。


順位チェックツールと CTR 改善アクションの進め方

▽ 順位チェックの必要性

SEO の成果を測定するには、「狙ったキーワードで何位に表示されているか」を定期的に確認することが不可欠です。
無料・有料問わず、以下のような順位チェックツールを使いましょう。

  • GRC(Windows 専用、高精度)
  • Rank Tracker(Mac 対応、多機能)
  • SEO チェキ(簡易分析向けの無料ツール)

定点観測をして初めて、改善施策の効果を正しく判断できます。

▽ CTR を改善する具体的なアクション

  • タイトルに数字・地域名・悩みワードを入れる
     例:肩こりで悩む〇〇市の方へ|整骨院でできる根本改善とは?

  • メタディスクリプションに行動喚起を加える
     例:「初回限定割引あり」「〇〇線 △△ 駅から徒歩 3 分」

  • 構造化データ(Schema.org)を用いたリッチリザルト対策
     施術メニューや口コミ評価を Google に正しく伝えることで、**目立つ表示(星マークや FAQ)**がされやすくなります。


SEO 効果が出るまでの期間と見込み効果の考え方

▽ SEO は“中長期型”の集患施策

SEO は1〜2 週間で成果が出る施策ではありません。
競合や地域、ドメインの信頼性にもよりますが、平均して 3 ヶ月〜半年程度のスパンで効果が現れるのが一般的です。

特に、開業初期の整骨院や新しいホームページの場合は、Google にインデックスされ評価が安定するまでに時間がかかります。

▽ どれくらいのアクセス・効果が見込めるか?

以下は 1 ページあたりの見込みアクセスと順位の目安です。

Google 順位 クリック率の平均 月間検索数 1000 件の場合の予測アクセス
1 位 約 25〜35% 250〜350 件
2 位 約 10〜15% 100〜150 件
3 位 約 7〜10% 70〜100 件
4〜10 位 約 1〜5% 10〜50 件

上位表示できるページを 3〜5 本持てば、1 ヶ月に数百件規模のアクセスと安定した集患効果が見込めるのです。


SEO は分析と改善の積み重ねによってこそ本当の成果が得られます。
次章では、これまでの施策を戦略としてどう一貫させるか、そして整骨院が SEO で勝ち残るための最終的なポイントを解説します。

第 10 章|整骨院 SEO の成功事例 3 選|地域で集患に成功した施策の共通点

実際に成果を上げた整骨院の成功事例を知ることで、自院に必要な SEO 施策の方向性が明確になります。
この章では、実在する整骨院の SEO 成功事例を 3 つ紹介し、集患につながった施策の共通点を分析します。


ケース 1:ブログ+内部施策で月間アクセス 8 倍に

東京都郊外の A 整骨院では、2024 年初頭までホームページがあるだけの状態で、月間アクセスは平均 50 件程度。
「検索順位は圏外ばかりで、問い合わせも口コミ頼りだった」と院長は振り返ります。

そこで取り組んだのが、内部 SEO の再設計+定期的なブログ投稿のスタートでした。

  • タイトルタグ・ディスクリプションの全面見直し
  • 施術ごとのページに H タグやキーワードを適切に配置
  • 毎週 1 本のペースで「症状別ブログ」を更新
     (例:五十肩の原因と自宅ケア、産後骨盤矯正のメリット など)

3 ヶ月後には「地域名+症状名」で複数のキーワードが 10 位以内に入り、月間アクセスは 400 件を突破。
半年で 800 件以上に伸び、予約フォーム経由の新規問い合わせが月 4 件から月 15 件に増加しました。


ケース 2:MEO 強化で「地域名+整骨院」1 位を維持

大阪市内の B 整骨院は、ホームページの SEO よりもGoogle マップ(MEO)対策に集中した事例です。
開業当初から競合が多く、通常の SEO では上位表示が難しい状況でした。

そこで重点的に行ったのが以下の MEO 施策:

  • Google ビジネスプロフィールの情報充実(カテゴリ、説明文、写真、投稿)
  • 来院時の自然な口コミ依頼と、お礼メッセージの徹底
  • 「〇〇区 整骨院」「〇〇駅 ぎっくり腰」での検索対策として症状特化型投稿を継続

この結果、「地域名+整骨院」で Google マップ上の 1〜3 位を常にキープし、
検索経由の来院者数が月間 10 人以上増加しました。
特にスマホユーザーからの**「ルート検索 → 電話予約」の導線が明確になり、集患効率が大幅に向上**しました。


ケース 3:口コミと症状別 LP の融合で問い合わせが倍増

埼玉県の C 整骨院は、**口コミ評価の活用と、症状ごとに作成した LP(ランディングページ)**を連携させて成果を出したパターンです。

具体的な施策は以下の通り:

  • 口コミをページ上に埋め込み、患者の実体験を強調
  • 「腰痛」「交通事故後のむちうち」など、症状に特化したページを別途作成
  • 各 LP に、口コミ・施術の流れ・ビフォーアフター画像・Q&A を掲載
  • Google 広告とも連動し、LP に直接流入させる構成を採用

特に「交通事故 むちうち 整骨院 〇〇市」での表示が強化され、
月間問い合わせ数は以前の 2 倍を記録。
「口コミ × 専門性 LP」の構成が信頼性を高め、保険対応を希望する患者層の獲得に繋がりました。


これら 3 つの成功事例に共通するのは以下のポイントです。

  • 検索ユーザーの視点を徹底的に意識したコンテンツ設計
  • MEO や口コミなど、ローカル検索の強化
  • 継続的な運用と改善の習慣化

ただ情報を発信するだけでなく、「なぜそれを発信するのか」「どうやって検索されるのか」を戦略的に考え、SEO を“仕組み”として整えたことが成功のカギとなっています。

次章では、こうした成功パターンを踏まえた上で、2025 年における整骨院 SEO の最新トレンドと実践ポイントを総まとめします。

よくある質問(FAQ)

整骨院の SEO に関して、現場でよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
はじめて SEO に取り組む方や、すでに対策中でも不安を感じている方はぜひ参考にしてください。


Q. 整骨院の SEO は業者に依頼すべきか?

ケースバイケースです。
内部施策の基本(タイトルタグの設定や Google ビジネスプロフィールの登録)は自力でも十分可能です。しかし、競合が多いエリアでは**「自分でやっても限界がある」**と感じる場面が増えるのも事実です。

業者に依頼するメリットは以下の通りです。

  • キーワード選定や競合調査の専門性
  • 継続的なコンテンツ運用支援
  • 効果測定と改善提案のルーチン化

ただし、**「業者に丸投げすれば成果が出る」**という考えは危険です。
理想は、院内でできること(情報提供・写真素材など)は自分たちで対応し、プロの手を借りて戦略の舵取りをしてもらうというバランス型の体制です。


Q. MEO だけでも成果は出る?

短期的には YES、長期的には NO です。

Google マップでの上位表示(MEO)は、スマホ検索や近隣ユーザーの来院には非常に効果的です。
しかし、MEO だけでは「地域名+症状名」などの検索キーワードで拾われにくいため、長期的な集患には限界があります。

MEO は整骨院 SEO の重要な一要素ですが、あくまでホームページと連携して本領を発揮する施策です。
ホームページと MEO、両方の最適化が、集患の最大化に繋がります。


Q. 整骨院にとってブログ更新は必須?

はい。特に地域密着型の整骨院には大きな武器になります。

ブログは「地域名+症状名」「季節名+痛み」など、潜在顧客の検索意図にピンポイントで対応できる媒体です。
たとえば「〇〇市 坐骨神経痛」で検索する人に向けたブログを書けば、その人に最適な院として認識される可能性が高まります。

また、Google は“更新性”も評価対象にしています。
ブログが継続的に追加されているサイトは、検索エンジンから「アクティブで信頼できる」と判断されやすくなります。


Q. リニューアルしないと順位は上がらない?

場合によります。

たとえば古い CMS(更新システム)で作られており、スマホ非対応・表示が遅い・構造が非 SEO 的な場合は、リニューアルが最も効率のよい選択肢です。

しかし、すでにある程度の SEO 基盤がある場合は、全面リニューアルよりも部分的な改善の方が効果的なこともあります。
具体的には以下のような改善で順位が上がるケースもあります。

  • タイトル・ディスクリプションの見直し
  • H タグ構成の整備
  • コンテンツのリライト
  • ページごとの内部リンクの強化

リニューアルを検討する際は、「なぜ順位が上がらないのか?」という原因を明確にした上で、必要な範囲で施策を打つのがベストです。

まとめ|整骨院が地域で選ばれるために必要な SEO の本質とは?

整骨院にとって SEO とは、単なる「検索順位を上げるためのテクニック」ではありません。
本質は、地域の悩みを持つ患者さんに、いかに見つけてもらい、信頼され、選ばれるかという“患者視点”に立った情報発信と仕組みづくりです。

検索順位が高ければ、それだけで来院につながる時代は終わりました。
今は「地域名+症状」や「〇〇市 整骨院」といった検索の先に、どれだけ信頼性のある情報が提示できるか、どれだけ院の魅力や専門性が伝わるかが問われています。

本記事で紹介した各施策――

  • キーワード設計と検索意図の理解
  • ホームページ構造や見出しの最適化
  • Google ビジネスプロフィールの徹底活用
  • コンテンツ更新による信頼の積み重ね
  • 口コミや被リンクによる外部評価の強化

これらはすべて「整骨院が地域で信頼される存在になるための布石」です。

特別な技術や知識がなくても、患者さんのことを考え続け、コツコツと情報を発信し続けることができれば、SEO の成果は必ずついてきます。

地域密着型の整骨院だからこそできる SEO 戦略があり、
“顔の見える発信”こそが、検索上位と集患の両方を実現するカギです。

まずは、自院の強みや伝えたいことをしっかり言語化し、検索ユーザーの立場でサイトを見直すことから始めてみましょう。
そして、その改善を「一度きり」ではなく、“継続する姿勢”こそが成果を大きく左右するということを、どうか忘れないでください。

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