ホームページで集客できない10の原因と改善策を徹底解説
2025-06-06
監修:久保谷 太志
経済産業大臣認定 中小企業診断士 / Web制作ディレクター
目次
- はじめに|ホームページで"集客できない”と感じたら
- 【原因 ①】デザインだけ重視で、導線が設計されていない
- 【原因 ②】スマホ対応が不十分
- 【原因 ③】コンテンツが少なく、検索に引っかからない
- 【原因 ④】SEO 対策がそもそもされていない
- 【原因 ⑤】ターゲット(誰に向けたサイトか)が曖昧
- 【原因 ⑥】信頼性が伝わらない構成になっている
- 【原因 ⑦】問い合わせフォームがわかりづらい・面倒
- 【原因 ⑧】更新されていない・情報が古い
- 【原因 ⑨】アクセス解析・改善をしていない
- 【原因 ⑩】競合サイトと比較して魅力が伝わらない
- 成果が出るホームページに共通する 3 つの特徴
- 制作会社に依頼する場合のポイントと注意点
- 自社ホームページの改善診断 10 項目
- よくある質問|ホームページ集客改善 Q&A
- まとめ|集客できるホームページは“戦略”から生まれる
はじめに|ホームページで"集客できない”と感じたら
「ホームページを作ったのに、全然問い合わせが来ない」「広告費をかけているのに反応がない」「アクセスはあるけれど、売上に結びつかない」── そんな悩みを抱えていませんか?
実はこうした声は、多くの中小企業や個人事業主が抱える共通の課題です。Web 制作に投資して立派なホームページを持っていても、それが**“集客装置”として正しく機能していない**ケースは珍しくありません。
では、なぜホームページで思うように集客できないのでしょうか?
その理由は、「見た目」や「情報量」だけではなく、導線設計・SEO 対策・ターゲットの明確化・信頼性の演出など、複数の要素が複雑に絡み合っているからです。
本記事では、ホームページで集客できない 10 の原因を 1 つひとつ丁寧に解説し、それぞれに対してすぐ実践できる具体的な改善策を紹介していきます。
執筆は、経済産業大臣認定の中小企業診断士であり、これまで多くの Web 制作を手がけてきたWeb ディレクターが担当しています。
現場で培った実践的な視点と、経営全体を見渡す診断士としての観点から、見た目だけにとどまらない“成果につながるサイト”の本質をお伝えします。
読み進めることで、
- 自社のホームページに何が足りないのか
- どこを改善すれば問い合わせや売上につながるのか
- 集客に強いサイトへと進化させるための考え方
が明確になります。
「作って終わり」ではなく、「成果が出るホームページ」にするために。
今こそ、自社サイトを見直す絶好のタイミングです。
【原因 ①】デザインだけ重視で、導線が設計されていない
ホームページの制作時にありがちな失敗のひとつが、「デザインばかりに注力して、導線設計が甘い」という状態です。
確かに、洗練されたデザインは第一印象を大きく左右します。ですが、見た目が美しい=成果が出るわけではありません。むしろ、訪問者が迷わず行動できる導線の設計こそが、集客の鍵を握っています。
よくある誤解:「見た目がキレイ=成果が出る」
多くの事業者が「プロに頼んで見栄えの良いサイトができたから、問い合わせが増えるはず」と期待します。しかし、デザインの美しさとコンバージョン率は必ずしも比例しません。
例えば、以下のようなサイトは一見すると見た目が整っていても、成果にはつながりにくい傾向があります:
- メインビジュアルに派手なスライドショーを入れすぎて、何のサービスか分からない
- おしゃれなフォントや色合いを優先しすぎて、ボタンやリンクが目立たない
- 情報量が多すぎて、訪問者が何から見ればよいか分からない
こうしたサイトでは、ユーザーは迷子になりやすく、結果的に離脱してしまいます。
改善策:ユーザー導線(カスタマージャーニー)設計の基本とは?
重要なのは、訪問者が「誰で」「どんな目的で」来ているかを明確にし、その心理や行動に沿ってページを構成することです。これを「カスタマージャーニー設計」と呼びます。
導線設計で意識したいポイントは以下の通りです:
- 入口(ファーストビュー)で「何をしている会社か」がすぐに分かる
- メインビジュアルにキャッチコピーとサービス名を必ず記載
- ユーザーの「知りたいこと」に順番に答える構成にする
- 例:実績 → 特徴 → 料金 → よくある質問 → 問い合わせ
- CTA(行動喚起)を明確にする
- 「無料相談はこちら」「今すぐお問い合わせ」などのボタンを適切な場所に配置し、目立たせる
- ページ内リンク・スクロール導線を工夫する
- 回遊しやすい構造にすることで、離脱率を下げる
カスタマージャーニー設計の具体的な進め方としては、以下の 3 ステップがおすすめです:
- ステップ ①:想定ユーザーを 3 タイプほどペルソナ設定する
- ステップ ②:それぞれのユーザーが訪問してから問い合わせ・購入に至るまでの心理・行動を洗い出す
- ステップ ③:その行動の流れに合わせて、コンテンツやリンク・ボタンの配置を決定する
こうした設計の意識を持つだけで、サイトは「自己満足のデザイン」から「成果に直結する仕組み」へと進化します。
美しさよりも、まず「分かりやすさ」「使いやすさ」を優先する。
この意識の転換が、ホームページ集客改善の第一歩です。
【原因 ②】スマホ対応が不十分
ホームページの集客で意外と見落とされがちなのが、スマートフォンでの表示・操作性です。
今や Web 閲覧の約 7 割はスマホからというデータもあり、モバイル最適化されていないサイトは、それだけで機会損失につながっているといっても過言ではありません。
モバイル検索が主流なのに見落とされがち
ユーザーは通勤・移動中やちょっとした隙間時間に、スマホで検索・比較・問い合わせを済ませます。
しかし、以下のような状態では、せっかく訪れてくれたユーザーがすぐに離脱してしまう恐れがあります。
- スマホ表示で文字が小さすぎる
- ボタンが小さくてタップしづらい
- 読み込みが遅く、画像がうまく表示されない
- リンクが詰まっていて誤操作を起こしやすい
こうした小さな「ストレス」がユーザー体験を損ない、結果的に問い合わせや購入といった行動に至らなくなるのです。
さらに、Google はモバイルファーストインデックス(MFI)を採用しており、スマホでの表示・利便性が検索順位にも直接影響します。つまり、スマホ対応が甘いだけで SEO でも不利になるということです。
改善策:レスポンシブ対応と UI 改善のチェックポイント
まず大前提として、**レスポンシブ対応(画面サイズに応じて自動レイアウト調整される設計)**は必須です。
現在では、スマホ・タブレット・PC の各デバイスで表示を最適化するのが業界のスタンダードです。
そのうえで、以下のチェックポイントを押さえましょう:
✅ フォントサイズと行間
- スマホ画面でも読みやすい 16px 以上を基準に設定
- 行間(ラインハイト)は 1.5〜1.75 倍程度が目安
✅ ボタン・リンクのサイズ
- タップしやすいように横幅は最低でも 44px 以上に
- 押し間違いを防ぐため、隣接要素との間隔も意識
✅ スクロールのしやすさ
- パララックスや固定コンテンツが多すぎると操作性が悪化
- スクロールを妨げる要素がないかを確認
✅ ページ速度
- 画像は WebP 形式などで軽量化
- JavaScript や CSS の最適化を行い、表示速度を 3 秒以内に抑える
✅ UI/UX 全体の見直し
- スマホでの**メニュー表示(ハンバーガーメニュー等)**が分かりやすいか
- ファーストビューに問い合わせボタンがしっかり配置されているか
- フォーム入力がスマホでもスムーズにできるか
スマホユーザー目線の設計を
「スマホ対応している」と言っても、それが単なる形式的なレスポンシブ対応であっては不十分です。
実際にスマホからアクセスして「使いやすいか」「分かりやすいか」をチェックすることが大切です。
スマホ対応を強化するだけで、コンバージョン率が 2 倍以上になるケースも珍しくありません。
モバイルファーストの時代においては、スマホでの快適な体験づくりが集客成功の土台です。
【原因 ③】コンテンツが少なく、検索に引っかからない
ホームページを開設したものの、検索からの流入がほとんどない——
そんな場合は、コンテンツの量と質が足りていないことが大きな原因です。
「会社概要とお問い合わせだけ」のホームページでは NG
よく見かけるのが、トップページ・会社概要・サービス案内・お問い合わせ——という必要最低限のページだけで構成されたホームページ。
これは一見「シンプルで分かりやすい」と思われがちですが、検索エンジンから見ると評価されづらく、検索結果にすら出てこない状態に陥ってしまうことが多いのです。
Google などの検索エンジンは、「ユーザーの疑問や課題を解決する質の高いコンテンツ」を重視しており、ただの会社情報だけでは「検索意図に応える内容」とは評価されません。
つまり、「何の会社か」「どんなサービスをしているか」だけを掲載しても、検索上位には表示されず、見込み客の目にすら触れないということです。
改善策:SEO に強いコンテンツの作り方と記事テーマ例
では、検索に引っかかるためにはどのような対策が必要なのでしょうか?
答えはシンプルです。見込み客が検索するキーワードに対応した「記事型コンテンツ」を継続的に追加することです。
SEO に強いコンテンツの条件
以下のような特徴を持ったコンテンツが、検索上位に評価されやすい傾向にあります:
- 具体的な悩みや疑問を解決する内容になっている
- 文字数が 1000〜3000 文字以上あり、情報量が十分
- タイトル・見出しに検索キーワードを自然に含んでいる
- 画像や図解を交えて視覚的にもわかりやすい
- 専門性や体験談が盛り込まれている
実際のテーマ例(業種別)
たとえば、以下のような記事コンテンツを追加することで、SEO の強化が図れます。
- 学習塾向け:「中学生の成績を上げるために必要な 3 つの習慣とは?」
- 美容室向け:「ヘアカラーがすぐ落ちる原因と長持ちさせる方法」
- クリニック向け:「花粉症の治療はいつから始めるのが正解?」
- 接骨院向け:「肩こりがひどい人に試してほしいストレッチ法 5 選」
- 飲食店向け:「○○ 駅周辺で女子会に人気の居酒屋 5 選【個室あり】」
このように、**「地域名+業種」「お悩み系キーワード」「体験談やノウハウ」**を盛り込んだ記事は、Google 検索との親和性が非常に高く、コンバージョンにもつながりやすいのが特徴です。
コラム・ブログ・お役立ち情報として設置を
こうした記事コンテンツは、ホームページ内の「コラム」「お知らせ」「ブログ」といったセクションで発信していくと自然です。
月に 2〜4 本でも継続的に追加していくことで、サイト全体の評価が高まり、検索順位がじわじわと上がっていくことが期待できます。
コンテンツは、検索エンジンと見込み客の両方へのアプローチになる資産です。
今すぐにでも、見込み客の検索意図に寄り添った記事作りを始めましょう。
【原因 ④】SEO 対策がそもそもされていない
どんなに素晴らしいサービスを提供していても、検索で見つけてもらえなければ意味がありません。
ホームページを開設しただけで満足していませんか?SEO 対策(検索エンジン最適化)をまったく行っていない状態では、ユーザーの目に触れる機会が圧倒的に少なくなります。
タイトルタグ、見出し構成、メタ情報の最適化はできているか?
SEO の基本は、Google がページの内容を正確に理解しやすくするための「構造づくり」です。
特に重要なのが以下の 3 つのポイントです。
- タイトルタグ(title):検索結果の見出しとして表示される最重要タグ。キーワードを自然に含めて、かつ魅力的に。
- 見出しタグ(h1〜h3):文章構造を論理的に分ける役割。キーワードを入れつつ、読者にとっても読みやすく。
- メタディスクリプション:検索結果でタイトルの下に表示される説明文。クリック率(CTR)を左右する重要な要素。
これらが最適化されていないと、どれだけ良い内容が書かれていても検索上位には上がってきません。
たとえば、トップページのタイトルが「HOME」や「Welcome」になっているサイトは、検索エンジンからすると「内容不明」のまま放置されてしまう可能性が高いのです。
改善策:内部 SEO とキーワード戦略の基礎
では、具体的にどんな対策が必要なのでしょうか?
まずは、内部 SEO(サイトの構造・コード・情報の整理)とキーワード戦略の 2 軸で考えることが重要です。
内部 SEO の基本チェック項目
- 各ページに 一意のタイトルタグ が設定されているか
- h1 タグは 1 ページに 1 つのみ使われているか
- 画像には alt 属性 が設定されているか(代替テキスト)
- パンくずリストや内部リンクでページ同士が適切につながっているか
- サイト全体が HTTPS 対応 されているか(セキュリティ強化)
- モバイルフレンドリーな設計になっているか
これらのポイントを満たすことで、検索エンジンがサイト構造を正確に理解しやすくなり、評価が高まる傾向があります。
キーワード戦略の立て方
キーワード戦略では、まず以下のような観点で選定・整理していくことが重要です。
- 検索ボリューム:狙うキーワードは、ある程度検索されているものか?
- 競合性:競合が強すぎるキーワードを避け、ニッチな組み合わせを狙えるか?
- 検索意図:そのキーワードで検索する人は何を知りたがっているか?
たとえば「内科 クリニック ホームページ」のように、業種+地域・目的の掛け合わせは非常に効果的です。
キーワードは 記事単位で最適化することも大切です。1 ページに複数のキーワードを詰め込むのではなく、1 ページ 1 キーワードが基本と考えましょう。
SEO は“魔法”ではなく“積み重ね”です。
基本のタグ設定やコンテンツ設計を丁寧に行うことが、検索順位の上昇につながり、結果的に安定した集客の柱となります。
【原因 ⑤】ターゲット(誰に向けたサイトか)が曖昧
「老若男女問わず、誰でも歓迎です!」というスタンスは、一見親切に思えるかもしれません。
しかしホームページの世界では、**ターゲットが曖昧なメッセージほど“誰にも響かない”**という落とし穴があります。
検索ユーザーは、自分にとって必要な情報・サービスを探しているため、「これは自分のためのサイトだ」と瞬時に感じられる内容でなければ、すぐに離脱してしまうのです。
すべての人に向けると、誰にも響かない
よくある失敗の例として、「とにかく全部の情報を載せる」というアプローチがあります。
メニューやサービスの種類、アクセス情報などを詰め込んだだけのページは、読み手の視点が欠けていることが多く、結果的に“誰にも届かない”ホームページになってしまいがちです。
例えば、次のようなケースが挙げられます:
- 美容室のホームページなのに、女性・男性・子ども・高齢者すべてをターゲットにしている
- BtoB 向けサービスのページなのに、専門用語もなく、導入事例も書かれていない
- 地域密着を謳っているのに、地名や生活導線の情報が薄い
こういったサイトでは、検索ユーザーが「自分のための情報がない」と感じ、他のサイトに移ってしまう可能性が高くなります。
改善策:ペルソナ設定とキャッチコピーの見直し方法
ターゲットを明確にする第一歩は、「ペルソナ」を具体的に設定することです。
ペルソナとは、あなたのサービスや商品を必要とする“理想的な顧客像”を、年齢・性別・職業・悩み・行動パターンまで想定して作り上げる手法です。
ペルソナ設定の例(美容室の場合)
- 名前:佐藤 真由美(35 歳)
- 居住地:東京都世田谷区、2 児の母
- 職業:パート勤務、週 3 日働く
- 悩み:朝が忙しく、髪のセットに時間が取れない。小さい子どもと一緒に通える美容室を探している。
- 検索ワード:「子連れ OK 美容室 世田谷」「時短ヘアスタイル」
このように想定したペルソナに向けて、ページ内の文章や写真、キャッチコピーを調整していくことで、「このお店、まさに私向けかも!」という感覚を持ってもらうことができます。
キャッチコピーの見直しポイント
キャッチコピーは、訪問者の心に一瞬で刺さる表現が必要です。以下のような点を意識しましょう。
- 「どんな人に」「どんな価値を提供するか」が一言で伝わるか
- ペルソナが感じている“悩み”に対する“解決策”が含まれているか
- 他社との違い(独自性)を具体的に伝えているか
NG 例:「誰でも歓迎!アットホームな美容室です」
→ 抽象的すぎて、響きません。
OK 例:「子どもと一緒に通える、ママ専用の時短カット美容室」
→ 誰向けで、どんな価値があるのかが明確です。
「誰に届けたいのか」を決めることは、集客の第一歩です。
ホームページを訪れた人に「これは自分のためのサービスだ」と思わせることができれば、反応率・成約率は大きく変わります。
【原因 ⑥】信頼性が伝わらない構成になっている
いくら見た目が整っていても、ホームページから信頼感が伝わらないと、ユーザーは安心して問い合わせや申し込みに踏み切れません。
特に初めてその企業や店舗に接触するユーザーにとって、ホームページ上の情報は**“唯一の判断材料”**となるため、構成次第で集客効果に大きな差が出ます。
写真・実績・口コミが不足していると問合せに結びつかない
以下のような状態では、ユーザーが「ここに頼もう」と感じるのは非常に難しくなります:
- フリー素材だけを使ったページ構成で実態が見えない
- 実績や受賞歴など裏付けとなる情報が掲載されていない
- クチコミやお客様の声など第三者視点の評価がない
特に初対面のユーザーにとっては、見知らぬ会社や店舗にいきなり依頼することは“リスク”と感じられるため、安心材料をできるだけ多く提示する必要があります。
改善策:信頼構築に必要な 7 つの要素
ホームページ上で信頼感を高めるには、以下の 7 つの要素を意識して構成しましょう。
1. 実際の写真(人物・店舗・スタッフなど)
可能であればプロカメラマンによる撮影を行い、リアルな雰囲気を伝える写真を活用しましょう。
人物の表情や施設の清潔感が視覚的に伝わることで、安心感が生まれます。
2. 代表者やスタッフの顔が見える紹介ページ
誰が運営しているのかがわかると、信頼度は一気に高まります。
代表メッセージ、経歴、資格、想いなども合わせて掲載すると効果的です。
3. 具体的な実績や導入事例
数字(件数・年数・成果)や顧客名(許可があれば)を含めた実績紹介や成功事例を掲載することで、読者の不安が和らぎます。
4. お客様の声・口コミ・レビュー
実際にサービスを受けた人の体験談や感想は説得力が段違いです。
できれば写真付きで紹介すると、よりリアルに伝わります。
5. 第三者からの評価・認定・掲載実績
中小企業診断士の監修や、雑誌・メディア掲載実績、業界団体からの認定など、第三者評価の有無は大きな信頼材料になります。
6. セキュリティ対策やプライバシーポリシー
SSL 化(https)や個人情報の取り扱い方針、利用規約などを明示しておくことで、信頼性と法的な安心感を提供できます。
7. サイトの更新状況・活動の発信
ブログやお知らせなどの定期的な更新があるサイトは“ちゃんと運用されている”という安心感につながります。
逆に何年も放置されたようなページは「もうやってないのかも…」と思われてしまうリスクがあります。
集客につなげるためには、ただ情報を並べるだけではなく、「この会社・店舗なら信頼できる」と思わせる演出が不可欠です。
ユーザーが不安を感じないよう、視覚・実績・声・第三者評価などの複数の観点から安心材料を提示することが鍵となります。
【原因 ⑦】問い合わせフォームがわかりづらい・面倒
どれだけ魅力的なホームページであっても、ユーザーが「どこから問い合わせればいいのか分からない」「面倒だからやめておこう」と感じてしまえば、集客チャンスを自ら逃していることになります。
これは非常にもったいないミスであり、改善すればすぐに成果が上がる可能性が高いポイントです。
「どこから問い合わせればいいか分からない」は致命的
実際に多くの企業や店舗のサイトで、以下のようなケースが見られます:
- フッターのみに小さく「お問い合わせ」と書かれているだけ
- ボタンが曖昧な言葉(例:「クリック」や「こちら」など)になっている
- ページを読んでもアクションを起こす導線(CTA)が設計されていない
こうしたサイトでは、ユーザーが問い合わせをしようとする最後の一歩で離脱してしまうリスクが非常に高くなります。
つまり、**「迷わせない」「不安にさせない」「手間をかけさせない」**ことが非常に重要なのです。
改善策:CTA(ボタン)の配置とフォーム改善の具体例
1. CTA ボタンはページ内に複数配置する
特にランディングページやサービス紹介ページでは、スクロール位置に応じて複数の CTA ボタンを配置するのが効果的です。
- ファーストビュー下
- コンテンツ中段(事例やメリットのあと)
- ページ最下部
CTA の文言も、**「無料で相談してみる」や「まずはお気軽にお問い合わせください」**など、行動しやすい心理を刺激する表現が有効です。
2. 問い合わせフォームは極力シンプルに
多くの情報を求めるあまり、入力項目が多すぎるフォームは高確率で離脱されます。
特に初回問い合わせでは、以下のような最小限の構成が理想です。
- 名前(会社名は任意)
- メールアドレス
- 内容(自由記述)
また、入力ミスのエラーメッセージが分かりにくい、スマホでの入力がしづらいなどの UX 面も見直しましょう。
3. 「安心感を与える」文言とデザインの工夫
フォームの上部や下部に以下のような一言を添えると、心理的なハードルを下げられます:
- 「しつこい営業は一切行いません」
- 「24 時間以内に返信いたします」
- 「入力内容は暗号化されて送信されます」
また、送信後のサンクスページも忘れずに用意しましょう。
ユーザーに「ちゃんと送れた」と思ってもらえるだけでなく、次の行動(例:ブログを読む、資料ダウンロード)につなげる導線にもなります。
問い合わせフォームは、**ホームページから成果を得るための“最後の関門”**です。
ここで迷わせたり手間をかけさせたりすると、せっかくの集客が水の泡になります。
CTA 設計とフォームの最適化は、最も費用対効果の高い改善施策のひとつとして、すぐにでも取り組むべきポイントです。
【原因 ⑧】更新されていない・情報が古い
どれだけ見た目が整ったホームページでも、**「最終更新日:2019 年」**といった表記が残っていると、ユーザーはどう感じるでしょうか?
「この会社、ちゃんと営業しているのかな…?」
「情報が古くて信用できないな…」
そう思われてしまっても無理はありません。ホームページが放置されている印象を与えること自体が、信頼性の損失に直結するのです。
放置されたサイトは「信頼されない」
企業やお店のホームページは、**オンライン上での“顔”**です。
その顔が何年も前の情報のままだと、「管理が行き届いていない会社」というマイナスイメージを与えてしまいます。
特に以下のような情報が古いままだと、信頼は大きく損なわれます:
- 価格表やサービス内容が現在と異なる
- 社員紹介が退職者のまま
- 「お知らせ」が数年前で止まっている
- イベント情報やブログが空白のまま
これらの状態は、ユーザーだけでなくGoogle の評価(SEO)にも悪影響を与えます。
改善策:最低限の更新頻度と自動更新の工夫
1. 月 1 回の小さな更新で「現役サイト」を維持
更新といっても、大がかりなリニューアルを毎月行う必要はありません。
例えば以下のような簡易な更新でも、信頼感を保つ効果があります。
- 最新のブログ記事を 1 本追加
- 実績紹介に 1 件追加
- お知らせを月 1 件投稿
- 季節ごとのキャンペーン情報を掲載
これだけで、「今もちゃんと運営されているホームページ」としての印象は大きく変わります。
2. 自動更新の仕組みを取り入れる
人手で毎月の更新が難しい場合は、自動で最新情報が表示される仕組みを導入するのもおすすめです。
例:
- Instagram 投稿を自動表示 → SNS が更新されればサイトも新しく見える
- Google レビューの埋め込み → 常に最新の口コミが表示される
- カレンダーや営業日カウントダウンの自動化
これらは技術的にも比較的簡単に導入でき、放置感を払拭するためのコスパが高い方法です。
3. 更新スケジュールをルール化する
社内・店舗内で「誰が・いつ・何を更新するか」をルール化するだけでも、継続的な運用が実現しやすくなります。
- 毎月第 1 金曜にブログを 1 本書く
- 月末にお知らせを 1 件追加
- 写真を 3 ヶ月に 1 度差し替える
こうしたルーティン化が、成果につながる運用体制の第一歩です。
「更新されていないホームページ=信用できない」
これは今や、多くのユーザーが無意識に抱く印象です。
裏を返せば、ほんの少しの更新で競合と差がつき、信頼を得られるチャンスでもあります。
まずは手軽に始められる部分から、ホームページの“鮮度”を保つ工夫を取り入れてみましょう。
【原因 ⑨】アクセス解析・改善をしていない
ホームページが「見られていない」「問い合わせが来ない」と感じているのに、何が原因なのかを把握せずに放置している。
これは非常にもったいない状態です。
今や、無料かつ高性能なアクセス解析ツールが豊富に存在します。
「なぜ成果が出ないのか」を可視化し、改善につなげるためには、アクセス解析は必須です。
見られていない原因が「不明」のままでは改善できない
たとえば以下のようなケース、あなたにも思い当たる点はありませんか?
- サイトにどのくらいの人が来ているのか把握していない
- どのページがよく見られていて、どこで離脱されているか分からない
- 「コンバージョン(お問い合わせ)」がどの導線から発生しているか見ていない
このように、現状を数値で把握していなければ、改善の糸口はつかめません。
言い換えれば、アクセス解析を導入し、ユーザーの行動データを基に改善できる体制を整えることが、集客成功への第一歩です。
改善策:Google アナリティクスとヒートマップの活用法
1. Google アナリティクスで「数字」から改善ポイントを探る
Google アナリティクス(GA4)を導入すれば、次のような情報が手に入ります:
- 月間訪問者数(ユーザー数)
- どのページが一番見られているか(ページビュー)
- どこからの流入が多いか(検索、SNS、広告など)
- 離脱率・滞在時間
- どのページでコンバージョンが起きているか
このデータをもとに、
- 閲覧数が少ないページ → タイトルや内容の見直し
- 滞在時間が短いページ → 読みやすさや構成の改善
- コンバージョン率が低いページ → CTA ボタンの位置や文言の見直し
といった具体的な施策を立てることができます。
2. ヒートマップツールで「感覚的」な改善ヒントを得る
ヒートマップとは、ユーザーがどこをクリックし、どこまでスクロールしているかを可視化するツールです。
代表的な無料・有料ツールには以下のようなものがあります:
- Microsoft Clarity(無料)
- UserHeat(無料)
- Mouseflow、Ptengine(有料プランあり)
ヒートマップで分かること:
- ユーザーがよく注目している箇所(赤く表示)
- スクロールされず読まれていない部分(青く表示)
- クリックされているのにリンクがない“もったいない”部分
このようなデータを使えば、たとえば以下の改善が可能です:
- CTA ボタンをもっと上部に設置
- 読まれていない長文を短縮・視覚化
- 不要な情報の削除や構成整理
3. 「見るだけ」で終わらせない!定期的な改善サイクルを構築
アクセス解析の最大の落とし穴は、「導入したまま放置してしまうこと」です。
重要なのは、定期的に数値を確認し、少しずつ改善を繰り返すことです。
たとえば:
- 月 1 回、Google アナリティクスでデータ確認
- 3 ヶ月に 1 回、ヒートマップでユーザー行動を分析
- 半年に 1 度、ホームページ全体を改善計画に基づき見直す
このような習慣化により、ホームページの精度は継続的に高まり、集客力も確実に向上していきます。
「数字を見る」「行動を分析する」「改善する」
このサイクルを実行することで、あなたのホームページは確実に変わります。
まずは Google アナリティクスとヒートマップを導入し、「なんとなくの改善」から脱却することが集客成功のカギです。
【原因 ⑩】競合サイトと比較して魅力が伝わらない
どんなにデザインが洗練されていても、ユーザーが他の競合サイトを見たときに「なんとなく似ている」「どこが違うのか分からない」と感じてしまえば、最終的な問い合わせ・契約にはつながりません。
今の時代、ユーザーは複数のサイトを比較したうえで、より魅力的だと感じた会社を選びます。
つまり、自社の強みを明確に打ち出し、他社と差別化できているかどうかが、成約率を左右する重要なポイントです。
差別化できていないと「その他大勢」の中に埋もれる
よくあるのが、次のような“もったいないホームページ”の例です:
- 他社と似たようなデザインテンプレート
- 価格表が曖昧で魅力が伝わらない
- 実績や事例の紹介が少ない
- 自社ならではのこだわりや信念が書かれていない
これでは、比較検討しているユーザーに「ここでいい」と思わせる決め手に欠けてしまうのです。
特に同業他社が多い地域や業種(士業、クリニック、建築、教育など)では、ほんの小さな差が大きな成果の違いを生みます。
改善策:競合分析から見つける自社の強みの打ち出し方
1. まずは競合サイトを「5 社以上」比較してみる
同じ地域・業種で上位表示されている競合のホームページを複数見てみましょう。
その際は、以下の点を観察・メモしていくのが効果的です:
- 価格帯は明記されているか?
- 実績や導入事例はどのように紹介されているか?
- サービス内容は何がメインか?
- 写真・動画・インタビューなど、どんな見せ方をしているか?
- キャッチコピーに個性があるか?
この作業を通じて、業界内で「よくある表現」や「定番構成」が見えてきます。
そこに埋もれないためには、真逆の打ち出し方や、視点をずらした表現が有効です。
2. 自社の強みを「事実」と「体験」で表現する
差別化のポイントを見つけるうえで、以下のような視点が役立ちます:
- 他社よりも納品が早い → 「最短 3 日納品。急ぎ対応歓迎」
- 実績が豊富 → 「創業 15 年で 350 社以上の制作実績」
- 難しい依頼に強い → 「他社で断られた案件もお任せください」
- 人柄・対応力 → 「担当はすべて中小企業診断士資格保有のディレクター」
**「事実に基づく強み」+「顧客視点でのメリット」**をセットで伝えることで、読み手に刺さりやすくなります。
3. コピーライティングと見せ方の工夫
せっかくの強みも、伝え方が弱ければ効果は半減です。
次のような工夫を取り入れることで、印象に残るホームページになります:
-
キャッチコピーに「数字」「ベネフィット」「差別化要素」を入れる
例:「相談実績 300 件超。〇〇専門の行政書士が対応します」 -
サービスを“並べる”のではなく“絞って訴求”する
例:全部やってます →「〇〇業種専門」など明確にする -
お客様の声や導入事例を見やすく・信頼感を持たせて掲載する
写真・名前(仮名可)・業種などがあると信憑性が高まります
差別化とは「自分だけの土俵で勝負すること」
競合に勝つとは、真っ向勝負で戦うことではありません。
他社と比較されない「独自のポジション」をつくり出し、そこに共感してもらうことが差別化の本質です。
ぜひ一度、競合サイトを丁寧に分析し、自社ならではの魅力を「見せる・伝える・響かせる」構成を考えてみましょう。
成果が出るホームページに共通する 3 つの特徴
「きれいなデザインのホームページを作ったのに、なぜか成果につながらない」
そんな声をよく耳にしますが、実際に成果を出しているホームページには、いくつかの共通点があります。
ここでは、特に重要な「3 つの共通項」を紹介し、それぞれのポイントと対策を解説します。
1. 明確な目的が設定されている(集客・採用・信頼獲得など)
ホームページは「ただ作ればいい」ものではなく、目的が明確であるほど成果を出しやすくなります。
例えば、以下のような目的が考えられます:
- 新規のお客様からの問い合わせを増やしたい(集客)
- 求人応募を増やしたい(採用)
- 会社の信頼性やブランドイメージを高めたい(ブランディング)
目的が曖昧なままだと、訪問者に何をしてもらいたいのかが伝わらず、結果的に離脱を招く可能性が高くなります。
対策
- ホームページ制作前に「なぜ作るのか」「何をゴールとするのか」を明確にする
- サイトの構成やコンテンツがその目的に沿っているかをチェックする
2. 情報設計(サイト構造)が最適化されている
成果を出しているホームページは、ユーザーが迷わずに目的の情報にたどり着ける設計になっています。
たとえば、
- メニューや導線が整理されている
- 各ページの役割が明確(例:サービス紹介・料金表・事例紹介・お問い合わせ)
- ページ間の遷移がスムーズで、情報に「抜け」や「重複」がない
これらの要素が整っていると、ユーザーの満足度が上がり、問い合わせや申し込みなどのアクションにつながりやすくなります。
対策
- まずはトップページからの導線を視覚的に整理する(サイトマップの作成も効果的)
- 重要なページを上位に配置し、アクセスしやすくする
- モバイルユーザーに配慮したナビゲーションも忘れずに最適化
3. 訪問後のアクション(CTA)が明確に設計されている
ユーザーがページを訪れた際に、次に「何をすればよいか」が明確に示されているかどうかで、成果は大きく変わります。
この要素を担うのが CTA(Call To Action) です。
- 「無料相談はこちら」
- 「資料請求する」
- 「LINE で問い合わせる」
- 「まずは電話で確認する」
こういった行動のきっかけを適切に設置することで、ユーザーが迷わず次のステップに進めるようになります。
対策
- 各ページの目的に応じた CTA ボタンを設置する(例:サービスページには「相談する」ボタン)
- CTA は目立つ色・サイズ・位置に配置する(ファーストビュー or ページ下部)
- スマホ閲覧時でもボタンが押しやすいかを確認する
成果が出るサイトは「ユーザーに親切」である
共通点を一言でまとめるなら、ユーザーにとって「親切」な構成・設計がされているかどうかに尽きます。
- 目的が明確で
- 情報がわかりやすく整理されていて
- 次の行動が誘導されている
この 3 点が揃って初めて、ホームページは企業の「営業ツール」や「採用ツール」として本来の力を発揮します。
「作って終わり」ではなく、目的達成のために“育てる”意識を持つことが、成果への第一歩です。
制作会社に依頼する場合のポイントと注意点
ホームページを自社で作るのが難しい場合、多くの企業は Web 制作会社に依頼することになります。
しかし、**依頼先の選び方を間違えると「費用をかけたのに成果が出ない」**という残念な結果になりかねません。
ここでは、制作会社選びで失敗しないための重要ポイントと、見落としがちな注意点を詳しく解説します。
「安くて早い」に飛びつく前にチェックしたいリスク
最近では「10 万円以下で制作可能」「最短 3 日で納品」といった低価格・短納期をうたう業者も増えています。
もちろん、予算が限られている中小企業や個人事業主にとっては魅力的に映るかもしれません。
ですが、「安くて早い」には、それなりの理由があります。
主なリスク
- テンプレートの使い回しで他社と差別化できない
- 制作後の修正やサポートが一切ない
- 集客や SEO の視点が欠落しており、見た目は良くても成果が出ない
- 契約後にオプション料金が加算される“追加費用ビジネス”が多い
つまり、最初の見積額は安くても、結果的に費用対効果が悪くなるケースが非常に多いのです。
成果を出したいなら「集客設計に強い業者」を選ぶべき
ホームページは「完成させること」ではなく、**「活用して成果を上げること」**が本来の目的です。
そのためには、見た目のデザイン以上に、集客やマーケティングの視点を持つ制作会社を選ぶ必要があります。
集客に強い業者の見分け方
- 制作実績に「検索流入が伸びた」「問い合わせが増えた」など成果ベースの事例が掲載されている
- 「キーワード選定」「SEO 内部対策」「CTA 導線設計」などマーケ視点の提案ができる
- Web 制作だけでなく、広告運用や SNS 活用まで支援範囲が広い
- 担当者がこちらのビジネスを深くヒアリングし、ゴールから逆算した設計をしてくれる
「ただ作る」だけの業者では、集客・採用・信頼獲得などの目的達成は難しいということを念頭に置いてください。
依頼前に確認すべき 5 つのチェック項目
チェック項目 | 内容 |
---|---|
① 提案内容 | 「成果にどうつなげるか」が明確に示されているか |
② 制作実績 | 同業種・同規模の制作事例があるか |
③ 契約内容 | 契約期間や著作権、修正対応などが明記されているか |
④ 制作後のサポート | 更新代行・アクセス解析・改善提案があるか |
⑤ 担当者の対応 | こちらの業界理解があり、提案力があるか |
特に ⑤ は意外と重要で、担当者のレベルによってサイトの完成度も大きく左右されます。
「なんとなく不安を感じた」「質問に曖昧な返答が多い」と感じたら、一度立ち止まる勇気も必要です。
制作会社は「パートナー」であるべき
最後に大切なのは、「ホームページ制作会社は外注先ではなく、中長期で伴走してくれるパートナーとして選ぶべき」という考え方です。
- 短期的な納品完了ではなく、継続的に成果を出すための改善提案
- 単なる発注・受注ではなく、一緒に考え、一緒に伸ばす関係性
こうしたスタンスを持った制作会社こそが、本当の意味で成果を出せるサイト制作の支援者です。
制作会社を選ぶ際は、料金や納期だけでなく、長期的な成果を見据えた視点で判断するようにしましょう。
自社ホームページの改善診断 10 項目
「ホームページからなかなか問い合わせが来ない」「アクセス数はあるのに成果に結びつかない」
そう感じたときにまず取り組むべきなのが、現状サイトのセルフチェックです。
ここでは、成果が出るサイトに必要な 10 の要素をもとに、自社ホームページの改善点を洗い出せる診断項目をまとめました。
各項目に該当するかを確認しながら、改善のヒントを見つけてください。
チェックリスト:あなたのホームページは大丈夫?
診断項目 | 解説 |
---|---|
① タイトル・見出しに検索キーワードが含まれているか? | 想定読者が実際に検索する語句を盛り込んでいるかを確認しましょう |
② **ターゲット(誰に向けて作っているか)**が明確か? | 年齢・性別・ニーズが曖昧だと、メッセージは届きません |
③ ファーストビューで伝える内容が絞られているか? | キャッチコピーで「何のサイトか」「何が得られるか」が一目でわかる構成になっているか |
④ スマホで見たときに表示崩れ・読みづらさがないか? | モバイル対応(レスポンシブ対応)は Google の検索順位にも影響します |
⑤ 問い合わせフォームがわかりやすく、簡単に使えるか? | 入力項目が多すぎないか、場所がわかりやすいかを見直しましょう |
⑥ 過去 1 年以内に更新された情報があるか? | 最新の情報がないと、放置された印象を与え、信頼性が損なわれます |
⑦ **アクセス解析ツール(Google アナリティクスなど)**を導入しているか? | 数字で「何が問題か」を把握しない限り、改善もできません |
⑧ サイトにお客様の声・実績紹介・メディア掲載などの信頼要素があるか? | 第三者の評価や実績の提示は、安心感と信頼性を生みます |
⑨ 他社の競合サイトと比べて強みが明確になっているか? | 「選ばれる理由」がコンテンツとして明確に伝わっているかをチェック |
⑩ CTA(お問い合わせ・資料請求など)に誘導する導線が設計されているか? | ただ情報を並べるだけではなく、具体的な行動につながる仕掛けが必要です |
診断結果の活用方法
この 10 項目のうち、「当てはまらない」と感じた項目が 3 つ以上ある場合は、早急な改善が必要です。
改善には必ずしも大きな予算は必要なく、まずは見直す視点を持つことが第一歩になります。
特に、
- キーワードの再設計
- フォームや CTA の改善
- 情報の鮮度アップ(更新)
といった「小さな改善」の積み重ねが、集客力を持つホームページに生まれ変わらせる鍵となります。
まとめ:今のサイトは「成果が出る構成」になっているか?
このチェックリストは、ホームページをただの名刺代わりではなく、営業ツールとして活用するための土台を整えるものです。
診断を通じて見えてきた課題をもとに、自社に必要な施策から順番に改善していきましょう。
よくある質問|ホームページ集客改善 Q&A
ホームページの運用や集客改善については、多くの経営者・広報担当者の方が同じような疑問を抱えています。ここでは、特によく寄せられる質問に対して、実践的な観点からの回答をまとめました。初心者の方にもわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Q1. リニューアルすれば集客できるようになりますか?
A. リニューアルだけでは不十分です。
確かに、デザインが古く使いづらいサイトをリニューアルすることは第一歩として重要です。しかし、単に見た目を整えるだけでは、集客効果は限定的です。
本当に成果を出すには、
- ターゲットの明確化
- 検索キーワードの設計
- コンバージョン(問い合わせ)導線の設計
- 定期的な情報更新
など、構成・戦略の見直しが欠かせません。見た目と中身の両方を最適化してこそ、本当の意味で「成果につながるリニューアル」と言えるのです。
Q2. ブログやコラムは書いたほうがいい?
A. 書くべきです。ただし「戦略的に」続けましょう。
ブログやコラムは、検索エンジン対策(SEO)として非常に有効な手段です。
特に「地域名 × 業種」や「お悩み解決型キーワード」を含んだ記事は、検索流入の獲得につながりやすく、ホームページのアクセスアップと信頼構築の両方に貢献します。
ただし、
- 更新が数ヶ月止まっている
- 内容が薄い
- ターゲットに合っていない
という状態では逆効果になることもあるため、継続性と質を意識した運用が重要です。
Q3. SNS とホームページ、どちらを優先すべき?
A. 基本はホームページが軸。その上で SNS を連携しましょう。
SNS は拡散力や即時性に優れていますが、投稿が流れていくため、ストック型の情報蓄積には不向きです。
一方でホームページは、
- 検索エンジンに評価されやすい
- 公式情報としての信頼性が高い
- 問い合わせ・予約などの導線を設計しやすい
という点で、ビジネスの「公式な顔」としての役割を果たします。
SNS はあくまで補助的なチャネルとして活用し、ホームページと連携することで相乗効果を生み出すのが理想です。
たとえば、「SNS で集めた見込み客をホームページに誘導して問い合わせにつなげる」という流れを意識しましょう。
まとめ|疑問を解消し、成果の出る運用へ
ホームページ運用には多くの疑問や不安がつきものですが、正しい知識と戦略を持てば、確実に改善できます。
どんな小さな悩みでも放置せず、一つずつ解決していく姿勢が、長期的な成果につながります。
まとめ|集客できるホームページは“戦略”から生まれる
「見た目はきれいなのに、なぜか問い合わせが来ない…」
多くの企業・店舗が抱えるこの悩みの本質は、“設計不在”のホームページ運用にあります。
いくらデザインが整っていても、訪問者にとって
- 情報が探しづらい
- 誰向けの内容か分からない
- 信頼できる要素がない
といった状態では、成果には結びつきません。
つまり、**集客できるホームページに必要なのは“戦略的な設計”と“継続的な改善”**です。
成果の第一歩は「原因を知ること」
本記事では、ホームページから問い合わせが来ない主な原因とその改善策を解説してきました。
- ターゲットが曖昧
- 信頼性が伝わらない構成
- フォームが分かりづらい
- 情報が古い
- 分析や改善が行われていない
- 競合との差別化が弱い
など、原因は一つではなく、複合的なケースが大半です。
まずは、自社サイトがどの項目に当てはまっているかを洗い出すことから始めましょう。
そして、そのひとつひとつに意図と改善策を持って対処していくことで、確実に成果は変わっていきます。
競争が激化する時代に「選ばれるホームページ」を
今やホームページは単なる名刺代わりではなく、**集客や採用、信頼獲得のための“営業マン”**です。
ユーザーのニーズや検索行動は日々変化しており、情報設計や導線にも柔軟な対応が求められます。
「どんな人に、何を届けて、どう行動してもらうか」
この視点を持ったホームページこそが、結果につながる武器になります。
最後に|悩んだときは、プロの視点を
「何から手をつけていいか分からない」
「自分では判断できない」
そう感じたら、一度専門家に相談してみるのもひとつの選択肢です。
正しい診断と明確な改善方針があれば、ホームページは確実に生まれ変わります。
今あるホームページを、“集客できる資産”へと変える第一歩を、今日から踏み出しましょう。
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