ホームページ制作外注マニュアル|失敗しない会社選びと依頼の全手順【2025年版】
2025-06-10
監修:久保谷 太志
経済産業大臣認定 中小企業診断士 / Web制作ディレクター
目次
- はじめに|なぜ今、ホームページ制作は「外注」が主流なのか?
- 外注のメリットとデメリットを正しく理解する
- 外注先の選択肢と特徴|制作会社・フリーランス・クラウドソーシングの違い
- 外注先を選ぶ前に整理すべき 5 つの準備項目
- ホームページ制作会社の選び方|失敗しないための比較ポイント
- 料金相場の基礎知識|費用感を正しく把握する
- 外注依頼の流れ|契約から納品までの完全マニュアル
- トラブルを防ぐための 5 つのチェックポイント
- 外注に向いている企業・向いていない企業の違いとは?
- 補助金・助成金の活用でコストを抑える
- 外注後の運用|更新・改善をどう進める?
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|ホームページ制作外注を“失敗しない選択”にするために
はじめに|なぜ今、ホームページ制作は「外注」が主流なのか?
かつては社内で担当者がテンプレートを使って作る「自作型ホームページ」も一定の人気がありましたが、近年ではホームページ制作を外注する企業が圧倒的に増加しています。その背景には、オンラインでの集客やブランディングの重要性が一層高まっていることがあります。
特にスマートフォンの普及や SNS との連携強化により、ホームページは単なる「会社案内」ではなく、**顧客との接点を生み出す“マーケティング資産”**へと進化しています。こうした変化に対応するには、デザイン性・機能性・SEO・UIUX など、複数の専門スキルが必要となるため、社内でまかなうには限界があるのが実情です。
さらに、最新の Web トレンドや Google のアルゴリズムに適応した設計は、常に変化し続けています。SEO 対策や表示スピードの最適化、レスポンシブデザインの実装といった「専門知識を必要とする業務」を、プロの制作会社やフリーランスに任せたほうが成果が出やすいというのが、多くの経営者・マーケターの実感です。
外注によって、自社は本業に集中しつつ、見た目も中身も成果につながるホームページを実現できる。こうした合理的な選択が、今“外注”が主流になっている大きな理由です。
外注のメリットとデメリットを正しく理解する
ホームページ制作を外注する前に、メリットとデメリットの両面を正しく理解することが成功の鍵です。ただ「プロに任せれば安心」ではなく、自社の目的や体制に合った選択をするためにも、それぞれの特徴をしっかり把握しておきましょう。
メリット 1:プロによる高品質なデザインと実装
プロの制作会社やフリーランスに外注する最大のメリットは、洗練されたデザインとユーザー目線の UI 設計です。業界ごとのトレンドやユーザー動線を理解したうえで、ブランドの世界観を的確に表現してくれるため、初見のユーザーに安心感と信頼感を与えるホームページが完成します。
さらに、レスポンシブ対応やアクセシビリティなど、技術的な実装レベルも高く、社内では対応できないレベルの品質が実現可能です。
メリット 2:時間と手間を大幅に削減できる
外注すれば、自社で一から制作に取り組む必要がなくなるため、担当者の負担や時間的コストを大幅にカットできます。要望や素材を整理して渡すだけで、プロが工程を管理してくれるため、本業に集中しながらホームページを立ち上げられるのは大きな利点です。
特に多忙な中小企業や個人事業主にとっては、「時間をお金で買う」という合理的な選択でもあります。
メリット 3:SEO・集客対策もお任せできる
信頼できる制作会社なら、ただ見た目が良いだけでなく、検索順位を意識した構成・キーワード設計・ページ設計も行ってくれます。さらに、Google マップ(MEO)対策や SNS との連携、内部施策(構造化データや高速表示)まで踏み込んで提案してくれることも。
結果として、「検索されて実際に問い合わせが増えるホームページ」につながる可能性が高まります。
一方で、外注にはリスクや注意点も存在します。
デメリット 1:コストがかかる
外注の最大のハードルは費用の発生です。内容にもよりますが、初期費用として数十万円〜100 万円以上かかるケースも珍しくありません。加えて、保守や更新を含む月額費用が発生する場合もあるため、継続的なコスト管理が必要です。
ただし、これは「見えない時間や手間」を省くための投資と考えることもできます。
デメリット 2:業者によって品質に差がある
すべての制作会社が高品質とは限りません。中にはテンプレートを流用しているだけだったり、サポートが不十分だったりする業者も存在します。値段の安さだけで選ぶと、完成後に後悔するリスクがあるため、実績やヒアリング力、アフターサポートまで総合的に判断する必要があります。
デメリット 3:希望が伝わらずトラブルになるリスク
発注側と制作側の認識のズレによって、「思っていたのと違う」「意図が伝わっていなかった」というトラブルが起きがちです。特に初めて外注する場合、専門用語の壁や意思疎通のミスが生じやすく、追加費用や納期遅延の原因になることも。
こうしたリスクを避けるためには、明確な要望書(ヒアリングシート)を用意したり、途中の確認ポイントを設けたりすることが重要です。
このように、外注は大きな成果につながる一方で、適切な準備と信頼できるパートナー選びが不可欠です。次章からは、実際に外注する際の流れや注意点を具体的に解説していきます。
外注先の選択肢と特徴|制作会社・フリーランス・クラウドソーシングの違い
ホームページ制作を外注する際、まず悩むのがどこに依頼するのがベストなのかという点です。外注先には大きく分けて「制作会社」「フリーランス」「クラウドソーシング」の 3 つがあり、それぞれに特徴や向き不向きがあります。ここでは、それぞれの違いを具体的に比較しながら、自社に合った外注先を見つけるヒントを提供します。
制作会社に依頼する場合の特徴と適したケース
制作会社は、複数の専門スタッフで構成されたチームで案件を進行します。ディレクター・デザイナー・コーダー・ライターなどが役割分担し、プロジェクトとして一貫した品質管理と進行管理が行えるのが強みです。
特徴
- デザイン、コーディング、SEO、ライティングなどを一括対応
- スケジュール管理が明確で、納期に安定性がある
- 対応範囲が広く、要望に柔軟に応じてくれる
- 継続的な運用支援・アフターサポートも整っている
適したケース
- 会社や事業の顔となる重要なサイトを作りたい
- 初めての制作で全体をプロに任せたい
- 社内に Web 担当者がいない、時間がない
- 集客やブランディングまで視野に入れた戦略的な制作をしたい
一方、コストは比較的高めですが、「失敗したくない案件」ほど制作会社の価値が発揮されます。
フリーランスに依頼する場合のメリットと注意点
フリーランスは、個人で活動している Web デザイナーやエンジニアです。制作会社に比べて柔軟でコストも抑えやすいのが大きな魅力ですが、依頼先によってスキルや対応範囲が異なるため注意が必要です。
メリット
- 比較的リーズナブルな価格で依頼できる
- 対応がスピーディーで融通が利く
- デザインや表現に個性があり、要望に寄り添ってくれる
注意点
- デザインだけ・コーディングだけなど、対応範囲に限界があることも
- プロジェクト管理や進行の責任が依頼者側にかかる場合がある
- 長期的なサポート体制が不安定なケースもある
ポートフォリオをしっかり確認し、コミュニケーションがスムーズに取れる相手かどうかを見極めることが成功のポイントです。
クラウドソーシングでの外注はありか?
クラウドソーシングは、クラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームを通じて、多数のフリーランスに案件を募集するスタイルです。コスト重視・スピード重視で簡易的なサイトを作りたい場合に検討されることが多いです。
特徴
- 多くの応募者から選べる
- 数万円〜依頼できる案件もある
- プロジェクト形式やコンペ形式で募集可能
デメリット
- スキルや対応品質に大きなバラつきがある
- 修正やサポートのやりとりが煩雑になりがち
- トラブル時の対応は自己責任になりやすい
特に初めての外注では、クラウドソーシングはハードルが高く、ディレクション能力が求められます。信頼できる相手に出会えるかがすべてとも言えるため、慎重な選定が必要です。
結局どれが正解?目的別おすすめ外注先
目的 | おすすめ外注先 | 理由 |
---|---|---|
信頼感のある企業サイトを作りたい | 制作会社 | 品質・進行管理・サポート体制が整っている |
小規模でコストを抑えつつ柔軟に進めたい | フリーランス | 価格と柔軟性のバランスが良い |
とにかく安く・早く作りたい | クラウドソーシング | 低予算でも発注可能(ただしリスクあり) |
外注先を選ぶ際は、自社の目的・予算・体制に合わせて判断することが最重要です。「安ければ良い」「誰でも同じ」ではなく、“どんなホームページを、どこまでの目的で作りたいか”を明確にすることが、失敗しない外注先選びの第一歩となります。
外注先を選ぶ前に整理すべき 5 つの準備項目
ホームページ制作を外注する際、「まず何から手をつければいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。実は、外注先選びで失敗しないためには、事前準備が 9 割と言っても過言ではありません。制作会社やフリーランスは「依頼された内容」に基づいて動くため、依頼者側の準備不足はそのまま完成物の質に直結してしまいます。
ここでは、ホームページを外注する前に必ず整理しておくべき 5 つの項目を詳しく解説します。
1. 目的とゴールを明確にする(例:集客・ブランディング)
まず最優先すべきは、そのホームページで何を達成したいのかを明確にすることです。以下のような目的をはっきりさせましょう。
- 集客を強化したい(問い合わせ・予約・資料請求など)
- 採用応募を増やしたい
- ブランディング・信頼感を向上させたい
- 既存顧客向けの情報発信に使いたい
目的が定まっていないと、どのような構成やデザインにすればいいかが見えず、結果として曖昧で効果の薄いサイトになってしまいます。「このページを見たユーザーに、どう行動してほしいのか」まで落とし込むのがポイントです。
2. 想定している予算を大まかに決める
ホームページ制作には、制作費・初期費用・月額費用などさまざまなコストがかかります。まずは大まかな予算感を持つことで、外注先とのやり取りがスムーズになります。
- 10 万円以内で最低限の Web 名刺を作りたい
- 30 万円〜50 万円程度でしっかりとした企業サイトを作りたい
- 100 万円以上でブランディング重視のハイクオリティなサイトを作りたい
予算の目安があると、提案内容も現実的な範囲に絞られ、制作会社側も方向性を合わせやすくなります。
3. 必要なページ構成と機能要件を洗い出す
ページ構成と機能は、制作の手間や工数を大きく左右する要素です。以下のように、どのようなページが必要か、どのような機能が必要かをリストアップしておきましょう。
ページ構成の例
- トップページ
- 会社概要・代表挨拶
- サービス紹介
- 料金表
- よくある質問
- お問い合わせフォーム
機能の例
- スマホ対応(レスポンシブ)
- お問い合わせ・予約フォーム
- Google マップ埋め込み
- ブログ機能・ニュース更新
- SNS 連携
このリストは見積もり精度にも影響するため、なるべく具体的に考えておくのが理想です。
4. 競合サイト・参考サイトをピックアップする
イメージのすり合わせをスムーズにするために、「理想とするサイト」「避けたいデザイン」などの参考例を用意しておきましょう。以下の観点で選ぶのがおすすめです。
- 業界や規模が近い競合サイト
- デザインが気に入っているサイト
- 構成や導線が参考になるサイト
「このサイトの雰囲気が好き」「この導線は真似したい」など、言葉だけでは伝えにくいニュアンスも、ビジュアルを見せることで一気に明確になります。
5. スケジュールと納期の目安を決める
「いつまでに公開したいか」という希望納期がある場合は、スケジュールの逆算が必要です。
- オープン予定日(例:新店舗オープン、キャンペーン開始)
- コンテンツ準備のスケジュール(原稿・写真など)
- 社内確認や修正対応の余裕
一般的に、しっかりした企業サイトを作る場合は1 ヶ月〜3 ヶ月程度の制作期間がかかるのが目安です。納期に余裕を持つことで、焦らず進められ、完成度も高まります。
この 5 項目を整理しておけば、打ち合わせがスムーズに進み、的確な見積もりと納得感のある提案を受けられます。また、外注先との認識ズレや後戻りのリスクを減らすうえでも非常に有効です。
最終的には「作って終わり」ではなく、ビジネスを伸ばすためのツールとして成果につながるホームページを目指すために、しっかり準備を整えておきましょう。
ホームページ制作会社の選び方|失敗しないための比較ポイント
ホームページ制作を外注するうえで、最も重要とも言えるのが制作会社の選定です。
同じように見える制作会社でも、実際にはスキル・対応範囲・価格・サポート体制などに大きな違いがあります。ここでの選択を誤ると、予算だけが消えて中身の薄いサイトができあがってしまうことも。
そこで本セクションでは、失敗しない制作会社選びのために注目すべき 5 つのポイントを解説します。
実績とポートフォリオの質を見る
まず最初に確認したいのが、制作会社の実績とポートフォリオです。
- 自社の業種に近い案件があるか?
- デザインのセンスが好みに合っているか?
- スマホ対応や機能面がしっかりしているか?
制作実績はその会社の「これまでの仕事の証明書」です。単に件数が多ければ良いというわけではなく、デザインの質・使いやすさ・集客導線などの完成度を総合的に見ることが大切です。
提案力・ヒアリング力の有無をチェック
次に重要なのが、**「どれだけ親身にヒアリングしてくれるか」「自社の課題に合った提案をしてくれるか」**です。
ただ依頼されたものをそのまま作るのではなく、
- 課題を深掘りしてくれる
- ビジネス視点で提案してくれる
- 要望を整理し、より良い選択肢を提示してくれる
こういった提案力が高い会社ほど、成果につながるホームページを制作してくれます。初回相談の時点で、質問の深さやリアクションを見るだけでも判断材料になります。
見積もり内容の明確さ・誠実さ
ホームページ制作の見積もりは、明細が細かく記載されているかどうかで信頼性が分かれます。
- デザイン費、コーディング費、CMS 設定費などの内訳があるか
- 修正回数やオプションの条件が明示されているか
- 初期費用と月額費用のバランスが適正か
逆に「一式 〇〇円」「ざっくり総額のみ」などの見積もりは注意が必要です。後から追加料金が発生したり、トラブルになるリスクも高まります。誠実な制作会社ほど、費用についても丁寧に説明してくれます。
制作後のサポート体制は充実しているか?
見落とされがちですが、納品後のサポート体制も非常に重要です。
- 不具合やバグ修正への対応はあるか?
- サーバーやドメインの保守は任せられるか?
- 更新作業の依頼や CMS の使い方サポートはあるか?
ホームページは「作って終わり」ではなく「公開してからが本番」です。更新や改善を続けるために、保守・運用のフォローが手厚い制作会社を選ぶことが長期的な成功につながります。
特定業種(美容・士業・飲食など)に強いかどうか
自社の業種に精通している制作会社を選ぶと、打ち合わせもスムーズですし、業界特有のニーズや表現を理解した構成や文章・デザインが得られます。
たとえば:
- 美容サロンなら「予約導線」や「メニュー構成」
- 士業なら「信頼感重視のトーンや構成」
- 飲食なら「メニューの見せ方・店舗写真の使い方」
など、業界別の成功ノウハウを持つ会社は提案の質が高く、成果にもつながりやすい傾向があります。
その業界に特化した実績を紹介しているかも確認ポイントです。
制作会社選びは、単に価格だけで決めるのではなく、「信頼して任せられるかどうか」を軸に比較検討することが何より大切です。
焦って決めずに、複数社と話して相性や価値観も確かめながら、最適なパートナーを見つけましょう。
料金相場の基礎知識|費用感を正しく把握する
ホームページ制作を外注する際、最も気になるポイントのひとつが「どのくらいの費用がかかるのか?」という疑問です。
価格は制作内容や依頼先によって大きく異なりますが、相場の目安を把握しておくことで、不当に高い・安すぎて不安というトラブルを回避しやすくなります。
ここでは、基本的な制作内容ごとの相場と、費用内訳・注意点を詳しく解説します。
トップページ+ 5 ページ程度の相場は?
一般的な中小企業サイトや店舗サイトの場合、
- トップページ
- 会社概要
- サービス紹介
- お知らせ・ブログ
- お問い合わせ
など、6 ページ前後の構成で 30 万~ 80 万円程度が相場となります。
テンプレートベースでデザインや機能を簡素にすれば、20 万円前後で制作できるケースもありますが、オリジナルデザインや構成提案が含まれる場合は50 万円以上になるのが一般的です。
WordPress や CMS 構築の費用
ホームページを自分で更新できるようにするには、**WordPress などの CMS(コンテンツ管理システム)**を導入する必要があります。
この構築には以下のような費用がかかるケースが多いです:
- WordPress 初期構築:5 万円~ 20 万円
- 投稿機能(お知らせ・ブログなど):3 万円~ 10 万円
- 操作マニュアルやレクチャー:1 万円~ 5 万円
CMS を活用すれば長期的な運用コストを抑えられるため、更新頻度が高い業種や、外部業者に毎回依頼したくない方には特におすすめです。
EC サイトや予約機能などオプション料金
以下のような機能を追加する場合、それぞれオプション料金が発生します:
オプション機能 | 追加費用目安 |
---|---|
オンライン予約機能 | 3 万〜15 万円 |
ネットショップ機能(EC) | 20 万〜100 万円以上 |
多言語対応 | 5 万〜30 万円 |
チャット機能 | 2 万〜10 万円 |
LINE 連携 | 2 万〜10 万円 |
特に EC 機能や予約導線は設計ミスによる使いにくさが離脱に直結するため、専門的な UI 設計力も必要です。
安さだけで選ぶと「動作が重い」「デザインが崩れる」など、結果的に機会損失を生むこともあります。
月額費用や保守サポートの内訳
初期制作費とは別に、以下のような**月額費用(維持費)**が発生するケースも多いです:
- サーバー・ドメイン保守:1,000 円〜3,000 円/月
- CMS 更新・軽微な修正対応:5,000 円〜15,000 円/月
- 運用レポートやアクセス解析:オプションで月 3,000 円〜
このほか、サブスクリプション型(月額制)のホームページ制作サービスでは、初期費用を抑える代わりに月額 1 万円〜2 万円程度での運用が主流です。
制作後も継続的に更新したい場合は、月額保守の内容と回数制限を必ず確認しましょう。
安すぎる業者に依頼するリスクとは?
「初期費用 5 万円以下」「激安パッケージ」という制作会社も存在しますが、注意が必要です。
安すぎる業者にありがちな問題点:
- テンプレートの使い回しで他社と差別化できない
- 要望がほとんど通らず、汎用的なページになる
- デザインや SEO 対策が不十分
- 納期が遅れる・連絡が取れなくなる
- 更新や保守は別料金で高額請求される
一見コストを抑えられるように見えても、結果的にリニューアル費用がかさむケースが少なくありません。
信頼できる業者を選ぶには、相場感を踏まえつつ、**価格と中身のバランスを冷静に判断することが大切です。
外注依頼の流れ|契約から納品までの完全マニュアル
ホームページ制作を外注する際、どのようなステップで進行するのかを事前に把握しておくことで、スムーズな進行とトラブル回避につながります。ここでは、契約前の初期対応から納品・公開、運用フェーズまで、全体の流れを詳しく解説します。
1. 問い合わせ〜初回打ち合わせ(要望共有)
まずは気になる制作会社やフリーランスに問い合わせフォームやメールで連絡を取りましょう。
この時点で伝えておくとスムーズな情報は以下の通りです:
- 業種や会社概要
- ホームページの目的(例:集客、採用、ブランディングなど)
- 想定しているページ数・機能
- 納期や予算感(ざっくりでも OK)
初回の打ち合わせでは、上記をベースに要望を詳しく伝え、ヒアリング力や提案力を見極めるポイントにもなります。
2. 見積書と提案書のチェックポイント
ヒアリングをもとに、制作側から「見積書」と「提案書(構成案・デザイン方針)」が届くのが一般的です。
以下の項目が明確に記載されているかをチェックしましょう:
- 制作ページ数と内容(トップページ+ 5 ページなど)
- 使用技術や CMS(WordPress など)
- スマホ対応や SEO 対策の有無
- 納品範囲と保守サポートの内容
- 制作スケジュールと納期
- 支払い条件(着手金・分割・納品後など)
一式でいくら、という曖昧な見積もりには注意が必要です。
できれば複数社から相見積もりを取ると安心です。
3. 契約書を交わす際の注意点
見積もりと提案内容に納得できたら、正式な契約書を交わすフェーズに入ります。
以下の点が明記されているか必ず確認しましょう:
- 著作権や納品物の所有権(原則として依頼者側に帰属すべき)
- 支払いタイミングとキャンセル時の取り扱い
- 修正回数や対応期限(トラブルの種になりやすい)
- 保守・運用に関する条項
- 機密保持や個人情報の取り扱い
契約書がないまま制作に入るのはリスクが高いため、フリーランス相手でも簡易契約書は必須です。
4. 制作開始〜構成・ワイヤーフレーム確認
契約が完了すると、制作側は**構成案(サイトマップ)とワイヤーフレーム(設計図)**を作成します。
この段階ではまだデザインは入っておらず、ページ内の構成要素や導線を確認する工程です。
- ボタン配置や誘導先は直感的か?
- 必要な情報が漏れていないか?
- モバイル表示を意識した構成か?
ワイヤーフレーム段階で修正しやすいため、この時点で要望をしっかり伝えることが重要です。
5. デザイン提出とフィードバックの方法
構成が固まったら、次にビジュアルデザイン案が提出されます。
ここでは見た目・配色・写真・フォントなどの要素を確認し、フィードバックを伝えます。
フィードバックのコツ:
- 「なんとなく嫌」ではなく理由を添える(例:文字が小さい、女性向けに見えない)
- 参考サイトと比較して要望を伝える
- 必要に応じて複数パターンの提案をお願いする
修正回数には制限があることが多いため、一回のフィードバックでまとめて伝えるよう意識しましょう。
6. コーディング・公開準備とテスト確認
デザイン確定後、実際のコーディング(HTML/CSS や WordPress 構築など)に進みます。
テストサーバーで実際の動作確認を行いながら、以下の項目をチェックします:
- スマホ・タブレットでの表示崩れがないか
- 予約フォームやメール送信が正常に動作するか
- 表示速度や SEO 基本設定は適切か
- Google アナリティクスなどの設定はされているか
ここでの確認が甘いと、公開後の不具合対応が増え、ユーザー離れの原因にもなり得ます。
7. 納品・引き渡し後の運用フェーズへ
テスト確認が完了したら、いよいよ本番サーバーに公開・納品となります。
納品時の一般的な対応内容は以下の通りです:
- 全ファイル・データの納品(CDN や Git 対応含む場合も)
- CMS 操作マニュアルの提供
- 今後の保守・更新体制の説明
- ドメイン・メール設定の引き継ぎ
公開後はアクセス分析や改善運用フェーズに入ります。
「納品=終わり」ではなく、成果につなげる運用こそが重要です。
外注制作を成功させる鍵は、「信頼できる相手を選ぶこと」と「段階ごとにしっかり確認すること」。
この流れを理解しておくだけでも、スムーズで満足度の高いサイト制作につながります。
トラブルを防ぐための 5 つのチェックポイント
ホームページ制作を外注する際には、ちょっとした認識のズレや連絡ミスが大きなトラブルにつながることもあります。ここでは、過去によくある失敗事例をもとに、事前に押さえておきたいチェックポイントを解説します。トラブルを未然に防ぐための準備として、ぜひ参考にしてください。
要望の伝え方が曖昧で齟齬が生まれる
最も多いトラブル原因が、要望の曖昧な伝え方による認識のズレです。
- 「シンプルなデザインがいい」→ 何をもってシンプルなのかは人によって違う
- 「集客できるサイトにしたい」→ 具体的な施策やターゲットが共有されていない
対策としては、以下のような工夫をしましょう。
- 他社サイトの参考例を提示する(ビジュアル・構成)
- テキストで伝えるだけでなく、図解やワイヤーフレームで共有
- 目的やゴールを明文化しておく
制作側との共通言語を増やすことで、齟齬を大幅に減らすことができます。
無断で追加費用が発生する
よくある失敗の一つが、**「知らないうちに追加料金が請求された」**というケースです。
- 想定以上のページ数や機能が必要になった
- スマホ対応や CMS 導入が別料金扱いだった
- 修正依頼が回数制限を超えていた
このようなトラブルを防ぐには、見積書と契約書で以下を明確にしておくことが重要です。
- 含まれる作業範囲と追加料金の発生条件
- 修正対応の回数と費用
- オプション扱いになる要素(例:予約機能、チャットボット)
曖昧な見積もりではなく、内訳が具体的に明示された書類を受け取ることがポイントです。
著作権・素材の扱いで揉める
意外と見落とされがちなのが、画像・イラスト・フォントなど素材の権利関係です。
- 素材の使用許諾が不明なまま公開してしまう
- 制作会社が外部から流用したものに問題があった
- ロゴや原稿の著作権の帰属について取り決めがない
これを回避するには、以下を徹底しましょう。
- 使用素材の出典・ライセンスの明示を依頼する
- フリー素材を使う場合は商用利用可のものに限定する
- 契約時に、納品物の著作権がどちらに帰属するかを明確にする
著作権トラブルは法的リスクも伴うため、初期段階での取り決めが非常に重要です。
修正回数や範囲のトラブル
「納得いくまで修正してくれると思っていたのに、2 回目から有料だった」
こうした不満もよくあるトラブルの一つです。
- 制作側が想定以上の細かな修正を依頼されて疲弊
- 依頼者が回数制限を知らず不満を抱える
このギャップを防ぐには、
- 契約書や見積書で無料修正の回数や範囲を明文化
- 修正指示は一度にまとめて伝える
- 修正方針に合意するまでは次工程に進めない
というルールを設けておくと円滑です。
納期遅れや音信不通への対策
稀にですが、納期が大幅に遅れたり、連絡が取れなくなる業者も存在します。
- 担当者が突然退職して連絡が途絶える
- フリーランスが案件を抱えすぎて対応できなくなる
- 納期設定が曖昧でスケジュールがズレ込む
こうした事態に備えて、以下を事前に確認しておきましょう。
- スケジュール表を作成して、各工程の期日を明記
- 納期遅延時の対応方法(ペナルティやキャンセル条件)を契約に含める
- 緊急連絡手段を共有(メール以外に電話や Slack など)
万が一に備えた危機管理意識が、結果的に安心と信頼につながります。
外注制作は、相手との信頼関係が土台になります。
だからこそ、「言わなくても伝わるだろう」ではなく、「明文化して共有する」姿勢が大切です。
これらのチェックポイントを押さえることで、トラブルのリスクを大きく減らすことができます。
外注に向いている企業・向いていない企業の違いとは?
ホームページ制作を外注することは、多くの企業にとって効率的かつ戦略的な選択肢です。しかし、すべての企業にとって最適というわけではありません。外注が向いている企業と、向いていない企業には明確な違いがあります。自社の状況と照らし合わせながら、どちらに該当するかを見極めることが成功への第一歩です。
外注に向いている企業の特徴
1. 社内に専門的な人材がいない
デザインやコーディング、SEO などの知識を持った人材が社内にいない場合は、プロに任せたほうが圧倒的に早く、質の高いホームページが完成します。特に中小企業や個人事業主は、社内リソースが限られているため、外注によって時間と労力を効率よく活用できます。
2. ブランディングや集客に力を入れたい
競合と差別化を図りたい、ブランドイメージを洗練させたい、検索からの集客を強化したい――そういった戦略的なホームページ活用を目指す企業には、専門知識を持った制作会社との連携が非常に効果的です。
3. 明確なゴールや目的を持っている
「何のためにホームページを作るのか」「訪問者にどんな行動をとってほしいか」が社内で明確になっている企業は、外注先との打ち合わせもスムーズに進みやすく、成果につながりやすい傾向があります。
4. 社内担当者が 1 人以上つけられる
外注といっても、完全に丸投げでうまくいくわけではありません。社内で連絡・フィードバックを一元管理できる担当者がいる企業は、制作側との連携が取りやすく、トラブルの防止にもつながります。
外注に向いていない企業の特徴
1. 社内に Web 制作のスキルを持った人材がいる
デザイナーやエンジニアを社内に抱えている企業であれば、内製化によってコストを抑えながら柔軟に運用していくことが可能です。スピード感を重視するスタートアップ企業などでは、内製のほうが適しているケースもあります。
2. 制作内容が極めてシンプルである
会社概要・サービス案内・アクセス情報など、最低限の情報だけを掲載する 1 ページ構成などの場合は、テンプレートベースの無料ツールや簡易 CMS を使って自社で対応したほうがコストパフォーマンスが高いこともあります。
3. 目的やターゲットが不明確な状態
「とりあえず作りたい」という漠然とした動機では、外注先との方向性共有が難しくなりがちです。結果として、費用に見合った成果が得られないリスクもあるため、まずは社内でゴールの明確化から始めるべきです。
4. フィードバックや意思決定が遅い
複数人の決裁が必要だったり、社内で確認に時間がかかる体制だと、外注先とのやり取りに支障をきたすことがあります。納期遅延やコミュニケーショントラブルの原因になるため、外注をスムーズに進められる社内体制の有無も重要なポイントです。
判断基準は「目的」と「社内体制」
外注が向いているかどうかを見極める最大のポイントは、「社内でできること・できないことの整理」と「外注先と連携できる体制があるかどうか」です。どちらに該当するかを客観的に見極めることで、失敗しないホームページ制作のスタートを切ることができます。
補助金・助成金の活用でコストを抑える
ホームページ制作を外注する際、ネックになりがちなのが「費用の負担」です。しかし、国や自治体の補助金・助成金制度を上手に活用すれば、コストを大幅に抑えることができます。特に中小企業や個人事業主にとっては、制作費用の半額以上をカバーできるケースも少なくありません。
ここでは、代表的な補助金制度の概要や申請の流れ、注意点について解説します。
IT 導入補助金の活用方法と注意点
IT 導入補助金は、経済産業省が提供する補助制度で、業務効率化や DX(デジタルトランスフォーメーション)を目的とした IT ツール導入を支援するものです。ホームページ制作においても、一定の条件を満たすと補助対象になります。
活用のポイント
- 申請には、**「IT 導入支援事業者」**として登録された制作会社との契約が必須です。
- 補助率は費用の最大 3 分の 2 で、補助上限額は最大 450 万円(2025 年度時点の類型による)。
- 単なる会社紹介ページではなく、予約機能や顧客管理機能などがあると採択されやすい傾向があります。
注意点
- 事前に交付決定を受けないと着手できないため、スケジュールに余裕を持つ必要があります。
- 対象事業者の審査があるため、必ずしも全員が採択されるとは限りません。
- 補助金の受け取りまでに半年以上かかるケースもあるため、資金繰りを考慮したうえで活用することが重要です。
小規模事業者持続化補助金を活かすには?
「小規模事業者持続化補助金」は、日本商工会議所が実施している制度で、販路開拓や業務効率化の取り組みを支援することを目的としています。ホームページ制作も補助対象に含まれており、特に集客強化や売上向上を目的とする構成の場合に活用しやすいです。
主な要件と補助内容
- 対象は商工会議所・商工会に加入している小規模事業者(法人・個人問わず)。
- 補助率は 2 分の 1〜3 分の 2、補助上限は通常枠で最大 50 万円、特別枠で最大 200 万円。
- ホームページ制作費だけでなく、広告費やパンフレット印刷費も補助対象に含めることができます。
採択されやすくするために
- 地域性や業種特性を意識した「事業計画書」の作成が重要。
- 商工会議所のサポートを受けることで、書類のクオリティが上がり、採択率も高まります。
- EC サイトや予約サイトを併設するなど、成果に直結しやすい機能を明記することが効果的です。
申請の流れ・スケジュール・専門家の活用
補助金の申請は、要件確認から書類作成、提出、採択、交付申請、実績報告など、複数ステップに分かれています。慣れていないと手間やミスが発生しやすいため、以下のような流れを押さえておきましょう。
基本的な流れ
- 補助金制度の要項を確認(各公式サイトをチェック)
- 対象業者(制作会社)や商工会と連携しながら、申請書類を作成
- 締切日までに電子申請または郵送で提出
- 採択結果の通知を待つ(1〜2 か月)
- 採択後に交付申請を行い、制作スタート
- 完了後に報告書類を提出し、補助金が支給される
専門家の活用も選択肢
- 行政書士や中小企業診断士など、補助金申請支援を得意とする専門家に依頼することで、採択率を高められる場合もあります。
- 制作会社自体が補助金申請に精通しているケースもあるため、事前に相談してみましょう。
補助金を活用すれば、ホームページ制作の費用負担を軽減できるだけでなく、より高機能な構成にもチャレンジしやすくなります。スケジュールと内容に余裕を持ち、制度の仕組みを正しく理解したうえで賢く活用しましょう。
外注後の運用|更新・改善をどう進める?
ホームページを外注して公開した後、本当の意味での運用フェーズが始まります。多くの企業が「作って終わり」になってしまいがちですが、集客や信頼獲得のためには公開後の更新・改善こそが重要です。
ここでは、ホームページ公開後の具体的な運用のポイントを解説します。
自社でできる更新作業とは?
外注したからといって、すべての更新作業を制作会社に任せる必要はありません。特に CMS(WordPress など)を導入している場合、次のような作業は社内でスムーズに対応可能です。
- ニュースやお知らせの投稿
- 採用情報や料金表の更新
- スタッフ紹介ページの追加・修正
- よくある質問(FAQ)の追加
- 簡単な画像やテキストの差し替え
これらの更新は社内でこまめに行うことで、情報の鮮度を保ち、検索エンジンからの評価も上がりやすくなります。更新の操作マニュアルを最初に制作会社からもらっておくと安心です。
ブログ・SNS との連携で集客強化
ホームページは「見つけてもらって、読んでもらって、問い合わせてもらう」ための媒体です。その導線を強化する手段として、ブログと SNS の活用は非常に有効です。
ブログ活用のメリット
- 自社の専門性や事例を紹介できる
- SEO 効果が高く、検索流入を増やせる
- 定期的に更新することで「運営されている感」が伝わる
SNS 活用のメリット
- リアルタイムでの情報発信が可能
- 顧客とのコミュニケーションがとれる
- ホームページへの再訪問・再認知につながる
SNS からブログ記事へ、ブログ記事からサービスページへというクロス導線を意識すると、より効果的な集客が見込めます。
アクセス解析を活用した改善サイクル
ホームページ運用の質を高めるには、アクセス解析ツールを活用した改善サイクルの構築が欠かせません。
おすすめの無料ツール
- Google Analytics(アクセス解析全般)
- Google Search Console(検索キーワード、インデックス確認)
- Microsoft Clarity(ヒートマップ)
改善ポイントの例
- 離脱率の高いページの見直し
- よく見られているページの情報強化
- コンバージョン(問い合わせ)の多い導線の最適化
「公開してから 1 年放置」では成果は出にくいものです。毎月 1 回、アクセス状況を確認して小さな改善を積み重ねることが成功の鍵になります。
制作会社との保守契約をどう活かすか?
運用フェーズでありがちな課題は、「担当者が忙しくて更新できない」「不具合に気づいても対応できない」といったケースです。
このような事態を防ぐには、制作会社との保守契約(運用サポート)を有効に活用することが重要です。
保守契約で対応可能な主な内容
- セキュリティ対策(WordPress のバージョン管理)
- バックアップの自動取得
- 軽微な修正対応(月数回まで無料のケースも)
- 定期的なアクセスレポートの提出
契約内容によっては費用対効果に差が出るため、「何が含まれているか」をしっかり確認し、必要に応じてカスタマイズするのも良い選択です。
ホームページの外注は、完成がゴールではなくスタートです。自社でできること、外注すべきことを整理しながら、長期的な視点で「育てていく」運用方針を持つことが、成功への第一歩です。
よくある質問(FAQ)
ホームページ制作を外注する際、初めての依頼だと不安や疑問が多くなるのは当然です。ここでは、実際に多くの企業や個人事業主から寄せられる代表的な質問とその回答をまとめました。初期段階での不安を解消し、スムーズな依頼につなげていただくための参考になれば幸いです。
Q. 途中で担当が変わるのは不安です
A. 制作会社によっては、営業担当と制作担当が分かれており、途中で窓口が変わるケースがあります。
この点が気になる場合は、**「一貫して同じ担当者が対応してくれるか」**を契約前に必ず確認しましょう。
特に小規模な制作会社やフリーランスの場合、最初から最後まで一人の担当者が対応してくれることが多く、コミュニケーションロスも少なくなる傾向があります。
Q. テンプレートデザインってどうなの?
A. テンプレートデザインとは、あらかじめ用意されたデザイン構成をベースに制作を進める方法です。
費用を抑えつつ、納期も短縮できる点がメリットですが、他社と似た印象になる可能性があります。
自社のブランディングを重視する場合は、テンプレートではなくオリジナルデザインを選ぶのがおすすめです。
ただし、テンプレートをうまくカスタマイズできる制作会社であれば、費用対効果の高いサイト構築も可能です。
Q. 打ち合わせはオンラインだけでも可能?
A. 多くの制作会社やフリーランスでは、Zoom や Google Meet などを活用したオンライン打ち合わせが主流となっています。
地方企業や忙しい担当者でも柔軟に対応できるため、対面での打ち合わせが難しい場合でも安心です。
ヒアリングシートや事前アンケートを活用することで、オンラインでも密度の高い打ち合わせが実現可能です。
Q. 納品後に修正は頼める?
A. 納品後の修正対応は、契約内容によって異なります。
「納品後〇日以内は軽微な修正無料」など、あらかじめルールを設けている制作会社が多いので、契約書に明記されている内容を必ず確認しましょう。
また、継続的な修正や更新が見込まれる場合は、保守・運用契約をセットで結ぶことがおすすめです。
Q. ドメインやサーバーも任せていいの?
A. はい、多くの制作会社ではドメイン取得やサーバー契約も代行対応しています。
技術的な知識がない場合でも、すべて任せられるプランを選べば安心です。
ただし、将来的な運用や移転を考慮して、ドメインやサーバーの名義は「契約者本人(自社名義)」にしておくことが推奨されます。
完全に業者任せにすると、トラブル時にコントロールできなくなる可能性があるため注意が必要です。
このように、事前に不安を解消しておくことで、ホームページ制作の外注をよりスムーズかつ安心して進めることができます。
まとめ|ホームページ制作外注を“失敗しない選択”にするために
ホームページ制作を外注することは、単なる業務の委託ではなく、事業の未来に直結する重要な投資です。信頼できるパートナーを選び、明確な目的と計画を持って進めることで、単なる「外注」ではなく「共創」と呼べるようなプロジェクトへと昇華させることができます。
この記事では、外注のメリットとデメリット、外注先の違いや選び方、相場感や依頼の流れまで、網羅的に解説してきました。以下のようなポイントを押さえることで、失敗リスクを限りなく減らすことが可能になります。
- 目的・ゴールを明確にし、依頼内容を具体化する
- 業者ごとの特徴を理解し、自社に合ったパートナーを選ぶ
- 見積もりや契約内容をしっかりと確認し、トラブルを防ぐ
- 納品後の運用・改善も視野に入れて長期的な視点で考える
- 補助金などの制度も上手く活用し、コストを抑える工夫をする
特に中小企業や個人事業主にとって、ホームページは「営業マン」そのものです。制作だけで満足せず、運用・改善を通じて成果を生むサイトへと育てていく視点が何よりも重要です。
信頼できる外注先と出会い、しっかりと準備を重ねて、納得のいくホームページ制作を実現してください。この記事がその第一歩となれば幸いです。
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